元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「ミスター主婦クイズ王」

アジアフォーカス福岡映画祭2006出品作品。これは面白い。韓流コメディの快作だ。 妻の積立金を詐欺で失ってしまった専業主夫の主人公が、賞金目当てでテレビの“主婦クイズ番組”に出演したことから始まる騒動を描くこの映画、実に作りがスマートなのだ。…

「私の生涯で最も美しい一週間」

アジアフォーカス福岡映画祭2006出品作品。6組のカップルの、それぞれの恋の顛末を描く。 韓国版「ラブ・アクチュアリー」と喧伝されていたが、あの作品と比べると、かなり泥臭く垢抜けない。6つのエピソードのうち2つが“難病もの”であるのは韓国映画…

「母」

アジアフォーカス福岡映画祭2006出品作品。監督のレスター・ジェームス・ピーリスは、黒澤明やサタジット・レイとともに“アジア映画の三羽烏”と謳われるスリランカ映画界の大御所だという。彼の映画を観るのは今回が初めてだが、正直、これで本当に黒澤…

「私はガンディーを殺していない」

アジアフォーカス福岡映画祭2006出品作品。ボンベイの大学を定年退職してから痴呆症にかかった元教授と、必死で父を看病する娘との関係を描く、本年度のムンバイ国際映画祭の国際批評家連盟賞受賞作。 単なる老人介護の問題を扱った映画と次元を大きく隔…

書き込みを再開します。

本日よりブログの更新を再開します。 まだまだけっこう忙しいので、毎日書き込めるかどうか分かりませんが、今後ともヨロシクお願いします ->ALL。

一週間ほど休みます。

向こう一週間程度ブログの更新を控えようと思います。 理由は簡単、いろいろと忙しくて文章を作成する時間が取れないからです(汗)。まあ、書くネタはないことはないのですが、どうも周囲が落ち着かなくて・・・・。 来週には再開しますので、どうぞよろし…

「スーパーマン リターンズ」

(原題:Superman Returns)ハッキリ言って長い。あと30分削れば何とかなったかもしれない。こういうヒーロー物にとって“上映時間が長い”というのは場合によって致命的な欠陥になりうる。なぜなら、その“無駄に長い部分”は、単純な活劇場面の羅列とそれら…

「M:i:III」

(原題:Mission: Impossible III )間違いなくこのシリーズでは一番出来が良い。ただしそれは“本作は素晴らしく面白い”ということでは断じてなく、単に前の2作が酷すぎたからに過ぎない(爆)。 もとよりトムくんに頭の良いエージェントなんか演じられるは…

電源ケーブルの交換は効果絶大!

先日はオーディオ装置用に電源タップを購入したことを書いたが、今度はタップから各機器を繋ぐ電源ケーブルを交換してみた。今回も特段効果を期待してのことではない。単に電源タップを比較的見栄えの良い製品を選んだため、それに繋ぐコードも見かけがショ…

「幸せのポートレート」

(原題:The Family Stone)変わり者揃いの婚約者の家族との対立と和解を描くという、まあ以前にも何回か観たような話なのだが、互いの“化けの皮”がシビアな形で直ちに剥がれてしまうところが面白い。 サラ・ジェシカ・パーカーが演じる主人公はニューヨーク…

「不撓不屈」

昭和38年から45年まで続いた地方の税理士事務所と税務当局との裁判闘争、いわゆる“飯塚事件”を描いた高杉良の同名実録小説の映画化。 主人公の税理士飯塚(滝田栄)は、中小企業の経営者に合法的な節税指導をしていたが、それを面白く思わない税務署およ…

大沢在昌「心では重すぎる」

私立探偵・佐久間公シリーズのひとつらしいが、他のは読んだことがない(爆)。失踪した人気漫画家の行方を追う佐久間の前に、渋谷の覇権を争うヤクザ連中やカリスマ的な謎の女子高生など、濃い面子が次々と現れて彼の邪魔をしてどうのこうのという話だ。 当…

「野生の夜に」

(原題:Les Nuits Fauves)92年作品。全然面白いとは思わなかった。その年のセザール賞で主要4部門を独占したとか、わが国でも評論家連中が絶賛しているとか、いろいろと話題になったらしいが、世評ほどアテにならないものはないと痛感した一作だ。 CM…

フェイキー(FAKiE)のライブに行ってきた。

去る9月10日、以前ここでもCDを紹介したフェイキー(FAKiE)のライブが福岡市中央区大名のライブハウス「ROOMS」で行われたので足を運んでみた。 このイベントは、私が何度か商品を購入した福岡市内のオーディオ・ショップ「吉田苑」が企画したも…

「インサイド・マン」

(原題:Inside Man)世評は高いようだが、個人的には凡作だと思う。 冒頭、ニューヨークの銀行を襲った犯人(クライヴ・オーウェン)が暗い場所から意味ありげなモノローグを披露する時点ですでにオチが分かってしまう。だいたい「インサイド・マン」なんて…

最近購入したCD(その3)。

またしても最近買ったCDを紹介します。今回は旧譜ばっかりだけどね(^^;)。 まず、80年代末から90年代初めにかけて活躍したイギリスのバンド、オール・アバウト・イヴ(ALL ABOUT EVE)のセカンドアルバム「SCARLET AND OTHER STORIES」(89年リリー…

「隠された記憶」

(原題:Cache )カンヌ国際映画祭でも絶賛されたフランス製の問題作。とにかくめちゃくちゃキツい映画だ。テレビ司会者としてそこそこ成功し、キャリアウーマンの妻や中学生の息子と幸せに暮らしている男の生活が、送られてきたビデオテープによって、その…

ドナルド・E・ウェストレイク「斧」

リストラされた中年男が、再就職のライバルとなる他の応募者6人の皆殺しを図るという、常軌を逸した行動を一人称で描くピカレスク小説。 まず、仕事や家庭の安寧といった自分を支えるものが消失した時、人間これほどまでに正気を失うのかと慄然とした。もち…

親王御誕生は、まことに目出度い。

皇室にやっと親王御誕生か。よかった。本当によかった。あの胡散臭い「皇室典範に関する有識者会議」のゴリ押しを食い止める意味でも、実にお目出度いニュースだ。 しかし、小泉首相は相変わらず「将来は女系天皇にしなければ皇位継承が困難になる云々」など…

「デリカテッセン」

(原題:Delicatessen)91年製作のフランス映画で、「アメリ」「エイリアン4」などの監督ジャン・ピエール・ジュネがマルク・キャロと共に演出を手掛けている。 核戦争後の荒野に建つアパルトマンの住人たちが唯一食料を買えるのが一階にあるデリカテッセ…

「好きだ、」

宮崎あおいにセーラー服を着せるとチョーかわいいね・・・・といったオタク的戯れ言で片付けるしかないような(爆)、どうしようもないシャシンである。 監督と脚本をつとめる石川寛の前作「tokyo sora.」は中身がスカスカの映画だったが、今回も…

「初恋」

1968年に起こった3億円強奪事件と青春恋愛ドラマをからめた映画だが、幸いなことに“全共闘世代のノスタルジィ”とやらに染まった気色の悪さは微塵も感じられない。それどころか大人になりきれない当時の若者達をクールに突き放して描いている。まあ、監…

「9デイズ」

(原題:Bad Company)昨日(9/2)テレビ放映もされていた2002年作品。 ジェリー・ブラッカイマー製作によるジョエル・シュマッカーの監督作品にしては、えらく安上がりな映画である。ロケのほとんどはチェコのプラハで行われているが、これは物語の…

電源タップを買ってみた。

オーディオ機器用に電源タップを購入してみた。ただし、実質的な効果を期待してのことではない。家庭用音響機器の動作にとって電源周りが大事である・・・・というのは、ここ十数年間に出てきた“定説”だが、私は多くのユーザーには関係のない話だと思ってい…

「アダプテーション」

(原題:Adaptation)2002年作品。 [概要]新進脚本家のチャーリー・カウフマンはノンフィクション「蘭に魅せられた男」の脚色を依頼されるが筆が進まない。彼と同居している正反対の性格の双子の弟ドナルドも脚本家を目指し養成セミナーに参加。行き詰…