元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「秘密」

99年作品。東野圭吾による同名小説の映画化で、監督は滝田洋二郎。この前作の「お受験」(99年)といい、この作品といい、映画会社は滝田の才能が全然分かっていなかったようだ。彼は基本的に艶笑コメディとシリアス・サスペンス(あるいは両者の合体 ^^…

「ファミリー・ツリー」

(原題:THE DESCENDANTS )舞台設定というものが映画にとっていかに大事か、改めて思い知らされた作品である。本作の物語が展開する場所はハワイだ。風光明媚で気候は温暖。老いも若きもアロハシャツとショートパンツに身を包み、ゆっくりと流れる時間をマ…

「博多っ子純情」

78年製作の曾根中生監督作品。長谷川法世の「漫画アクション」誌に連載されていた同名の漫画を映画化したもので、博多に住む男子中学生のズッコケぶりをユーモラスに描く。 いくら三十数年前とはいえ、光石研扮する中学生とその仲間たちはいささか幼すぎる…

「パニック・ルーム」

(原題:Panic Room)2002年作品。侵入不可能とされる避難用の小部屋を舞台に、凶悪な強盗団に対峙する母と娘を描くデイヴィッド・フィンチャー監督作。出来としては実に凡庸。やはりこの監督は、今のところ「ソーシャル・ネットワーク」しか観るべきも…

「モンスターズ・インク」

(原題:Monsters, Inc.)2001年作品。よく知られた作品なのでストーリーなどについては触れないが、同じ時期に公開されたCG長編アニメーションでも「シュレック」や「ファイナルファンタジー」などに大きな差をつけて娯楽路線を驀進していた映画だ。…

最近購入したCD(その24)。

以前このブログでも紹介したことがあるジャズ・ポップユニットの「LaidbacK」のヴォーカル、井筒香奈江が発表したソロ・アルバム「時のまにまに」は、かなりの高レベルの仕上がりだ。 5曲入りのミニ・アルバムであり、すべて昭和の歌謡曲をカバーし…

「ロボット」

(原題:ENDHIRAN THE ROBOT)インド映画ではお決まりの、歌と踊りのシーンが2ヶ所しかない。それもそのはずで、これは約3時間のオリジナル版よりも40分ほど短い“日本公開向けの仕様”なのだ。当然のことながらストーリーと関係のないミュージカル場面は…

「式部物語」

90年作品。なんともはや珍妙な映画である。笑ってしまった。舞台は九州のどこかで、時代背景は・・・・いつかはハッキリとわからない。おそらく昭和40年代だとは思うが、ハナからそんなことは問題にしていないようだ。事故の後遺症でメンタル障害を負っ…

「陽はまた昇る」

2002年作品。NHKの「プロジェクトX」でも取り上げられたVHSビデオ誕生秘話の映画化。誰にでもわかるサクセス・ストーリーを追っているので、映画は確かに面白い。 演出が多少平板で、映像的ケレンや卓越したドラマ運びは皆無でも、題材自体に普遍…

「赤目四十八瀧心中未遂」

2003年作品。世捨て人みたいな生活を送るインテリ男が尼崎のドヤ街で遭遇する不思議な事件を描いた荒戸源次郎監督作。車谷長吉の直木賞受賞小説の映画化である。 上映時間が3時間近い長尺だが、はじめの一時間は好きになれない。70年代の劇画のキャラ…

AirMac Expressを導入した。

Apple社のAirMac Express(AME)を購入してみた。これは同社の無線LANアクセサリーだが、Windows機にも接続可能。パソコン内に格納した音楽データをオーディオシステムで鳴らすために買い求めたものだ。 通常、パソコンとオ…

「わが母の記」

原田眞人監督の新境地を確認出来る意欲作にして秀作。今までアメリカナイズされた(?)娯楽作を中心に手がけてきた彼だが、この映画は初の純然たるホームドラマだ。しかも、原作は井上靖の自伝的小説である。 劇中のセリフで「東京物語」が引用されるように…

鈴木光司「エッジ」

ローランド・エメリッヒ監督の「デイ・アフター・トゥモロー」や「2012」といった“大味SF巨編”に通じるものがある小説だ(笑)。鈴木光司といえば「リング」の作者として知られるが、単なるホラー編では飽き足らなかったのか、その後「らせん」「ルー…

「K-19」

(原題:K-19 THE WIDOWMAKER )2002年作品。1961年に起こった旧ソ連時代の潜水艦事故の実話をハリウッドで映画化するとは、今更ながら冷戦時代は過去のものになったとの感慨を新たにする。ただし、内容自体は大したものではない。 そもそも艦長役の…

「Fundamental」のアンプを試聴した。

以前SOULNOTEの新しいプリアンプのプロトタイプについて書いたが、先日完成品に近いものに接することが出来たのでリポートしたい。この製品は同社が新しく展開する高級ブランド「Fundamental」の第一号アンプになり、「LA10」という…

「少年と自転車」

(原題:Le Gamin au velo)ジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟監督作としては「息子のまなざし」に次ぐ出来映えだと思う。「ロゼッタ」や「ロルナの祈り」といった少女を主人公とした作品より、本作のように少年を題材にした映画の方が手慣れた感…

「夢はるか」

(英題:Shadow of Dreams)92年中国作品。一般公開はされておらず、私は93年の東京国際映画祭で観ている。舞台は台北。古美術商を営む津津(シルヴィア・チャン)は父仁樂(リー・シュエチェン)の奇行に悩まされていた。ボケ始めた父は過去の幻影を見…