映画周辺のネタ
そもそもミニシアターとは何なのかというと、当初は大手映画会社の直接の運営(ブロックブッキング)ではない独立的な映画館を指す呼称であり、現時点では、シネマコンプレックス(シネコン)で上映しないアート系などの作品を上映する、定員が200席未満…
2024年も終盤になり、まことに勝手ながらここで個人的な年間映画ベストテンを発表したいと思う(^^;)。ただし、すでに封切られてはいるが現時点でまだ観ていない作品もいくつかあるので、年が明ければいくらか変動する可能性はある。そのあたりは御了承願…
去る2024年3月31日をもって、福岡市博多区中洲にある映画館、大洋映画劇場が閉館した。当劇場は1946年4月にオープン。300人以上のキャパを持つ規模の劇場として長らく営業を続けていたが、建物の老朽化のため取り壊しが決まったものだ。 最盛…
性懲りも無く、2023年の個人的な映画ベストテンを勝手に発表したいと思う(^^;)。 日本映画の部 第一位 世界の終わりから 第二位 生きててごめんなさい 第三位 PERFECT DAYS 第四位 逃げきれた夢 第五位 アンダーカレント 第六位 ゴジラ-1.…
年末の“ノルマ”として、2022年の個人的な映画ベストテンを今年も発表したいと思う(^^;)。 日本映画の部 第一位 PLAN 75 第二位 香川一区 第三位 マイスモールランド 第四位 窓辺にて 第五位 マイ・ブロークン・マリコ 第六位 教育と愛国 第七位 こ…
去る2022年8月10日夜、北九州市小倉北区魚町にある映画館「小倉昭和館」が、隣接する旦過市場の火災の巻き添えを食らい全焼した。同館は北九州市に唯一残る個人経営の映画館で、福岡県内最古。今では珍しい35ミリフィルムの映写機も稼働していた。…
東京都千代田区神田神保町にあるミニシアター、岩波ホールが2022年7月に閉館することが発表された。同劇場は1968年に多目的ホールとしてオープンしたが、やがて東宝東和の川喜多かしこと、ホール総支配人の高野悦子が良質な映画を上映する運動“エキ…
年末恒例の(別に恒例でもないのだが ^^;)が、本年度(2021年)の個人的な映画ベストテンを発表したいと思う。 日本映画の部 第一位 すばらしき世界 第二位 街の上で 第三位 猿楽町で会いましょう 第四位 モルエラニの霧の中 第五位 子供はわかってあげ…
今年(2021年)4月より、日本テレビ系列で金曜日午後9時より放映されていたスペシャル番組枠の「金曜ロードSHOW!」が、映画専門番組の「金曜ロードショー」に改変になった。もっとも、この新タイトルは2012年まで同局のこの時間帯に放映され…
すでに惰性になった感はあるが、年末恒例の2020年の個人的な映画ベストテンを発表したいと思う(^^;)。 日本映画の部 第一位 なぜ君は総理大臣になれないのか 第二位 本気のしるし 第三位 風の電話 第四位 はりぼて 第五位 his 第六位 37セカンズ 第…
去る2月10日(日本時間)に発表された第92回米アカデミー賞で、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が4冠を達成した。私は国際長編映画賞と脚本賞は獲得すると思っていたが、まさか作品賞にまで輝くとは予想外だった。それも外国語映画では初の栄誉。…
タイトルに“その2”とあるが、“その1”をアップしたのは2019年の11月である(笑)。およそ2か月以上のインターバルがあり、何やら“証文の出し遅れ”みたいな感があるが、とりあえず御容赦願いたい。 最近のワイドショーでよく取り上げられている芸能ネ…
毎度のことだが、ここで2019年の個人的な映画ベストテンを発表したいと思う(^^;)。 日本映画の部 第一位 デイアンドナイト 第二位 メランコリック 第三位 愛がなんだ 第四位 よこがお 第五位 チワワちゃん 第六位 楽園 第七位 アルキメデスの大戦 第八位…
映画好きの中には“映画を観て人生が変わった”と公言する者が少なくないらしい。でも、果たして映画に観る者の人生を左右するほどの力があるのだろうか。私自身に限って言えば、たぶん幼少期や十代の頃には“愛情”とか“正義”とかいったことに対する基本的概念…
先般の沢尻エリカ容疑者の逮捕により、彼女が重要な役で出演する2020年放映予定のNHK大河ドラマの取扱いが難しくなっている。以前より疑惑があった沢尻をわざわざキャスティングしたNHKの脇の甘さは問題だが、やっぱり無節操に長年薬物を使い続け…
夏休みということで、各映画館とも上映作品にはアニメーションが目立つ。しかし、実は“サマーシーズンだからアニメが多くて当然”ということでもない。常時アニメの上映本数は高止まりである。ちなみに、20年前は劇場公開された国産アニメ映画は20数本で…
まことに勝手ながら、ここで2018年の個人的な映画ベストテンを発表したいと思う(^^;)。 日本映画の部 第一位 犬猿 第二位 万引き家族 第三位 カメラを止めるな! 第四位 生きてるだけで、愛。 第五位 志乃ちゃんは自分の名前が言えない 第六位 坂道のア…
最近、さまざまなメディアで人工知能(AI)というワードを目にすることが多くなってきた。個人的には、AIがプロの囲碁棋士を打ち破ったことが印象に残っている。一応私は囲碁の(自称 ^^;)有段者なのだが、以前は“囲碁はコンピューターが最も苦手とする…
2017年の個人的映画ベストテンを勝手に発表する。まずは日本映画の部。 第一位 彼女の人生は間違いじゃない 第二位 しゃぼん玉 第三位 ANTIPORNO 第四位 光(河瀬直美監督版) 第五位 帝一の國 第六位 愚行録 第七位 映画 夜空はいつでも最高密…
私のように無駄に長年映画を見続けていると、福岡市の映画館事情の移り変わりを目撃することにもなる(まあ、ずっと福岡市に住んでいたわけではないが)。そのへんを少し書いておこう。 その昔、福岡市早良区西新には映画館が二つあった(もっと昔はそれ以上…
昨年(2016年)ユネスコ無形文化遺産にも登録された福岡市の夏祭り、博多祇園山笠が今年も7月1日より15日まで開催された。例年通り市内14箇所に“飾り山”が設置されたが、その中で異彩を放っていたのが福岡市博多区の上川端商店街に設置された“八番…
デパート等では夏物バーゲンが行われる時期になってきた。毎度冷やかしのつもりで覗いてみるが、気が付くと数点のアイテムを買ってしまい、我ながら意志の弱さには呆れてしまう(苦笑)。 さて、池波正太郎の著書「映画を見ると得をする」の中に“映画を数多…
2017年3月31日をもって、福岡市中央区天神にある天神東宝(TOHOシネマズ天神・本館)が営業を終えた。天神東宝ビルの所有者が建替えを予定しているとのことで、それに伴う措置だという。 同映画館は97年3月にオープンしている。その前身は博多…
年の瀬になり、まことに勝手ながらここで2016年の個人的な映画ベストテンを発表したい。 日本映画の部 第一位 この世界の片隅に 第二位 海よりもまだ深く 第三位 オーバー・フェンス 第四位 家族はつらいよ 第五位 シン・ゴジラ 第六位 ヤクザと憲法 第…
今年(2016年)の3月31日をもって、福岡市中央区地行浜にある福岡ドームに併設されていたショッピングモール“ホークスタウン”の中にあったユナイテッド・シネマ福岡が閉館した。映画館だけではなく、モールそのものも閉鎖。同地区にあったライヴ会場…
2015年の個人的映画ベストテンを発表する。2015年は個人的事情により後半に鑑賞本数が減り、全ての注目作をカバーしているとはとても言えないが、とりあえず10本選んでみた、 日本映画の部 第一位 恋人たち 第二位 きみはいい子 第三位 0.5ミリ…
近代映画社が発行している映画雑誌「SCREEN(スクリーン)」が、今年(2015年)9月に通巻1,000号を達成したという。創刊は1947年で、1919年に産声を上げたキネマ旬報誌よりは新しいが、それでも相当古いことは確かだ。 前にも書いた…
2014年の個人的な映画ベストテンを選出してみた。 日本映画の部 第一位 そこのみにて光輝く 第二位 こっぱみじん 第三位 福福荘の福ちゃん 第四位 日々ロック 第五位 百円の恋 第六位 小さいおうち 第七位 夢は牛のお医者さん 第八位 ぼくたちの家族 第…
世の中には映画ファンを自認している人はけっこういると思うが、当然のことながら映画に対するスタンスはそれぞれ違う。私みたいに、面白そうだと思う映画はジャンル関係なく観てしまう者もいれば、ハリウッド製アクション映画が好きな人、あるいは時代劇に…
昔、キネマ旬報誌において「映画人口は3倍に増やせる」という特集記事が連載されていたことがある。書いていたのは神頭克之というあまり知らないライターだが、目のつけどころは悪くなかったように思う。彼は日本の映画産業が斜陽化しているというのは大ウ…