元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「悪い奴ほどよく眠る」

黒澤明監督1960年作品。お馴染みの黒澤御大の“小役人罵倒、愚民差別”のスタンスが炸裂しており、力で迫る演出で一応楽しめるのだけど、他の傑作群と比べてイマイチ感銘度が薄いのは、焦点が定まらず余計なシーンが目に付くからであろう。 土地開発公団の…

「ローン・レンジャー」

(原題:THE LONE RANGER )終盤の列車上でのアクションは凄い。通常、鉄道を舞台装置に使った活劇編では、使われる列車は一本である。まあ、二本以上登場させるケースも皆無ではないが、それはすれ違う際の切迫感の演出に使ったり、あるいはまったく違うロ…

「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」

(原題:The Fabulous Baker Boys )89年作品。本当にオシャレな映画である。これはお薦め品だ。 “ファビュラス・ベイカー・ボーイズ”というジャズ・ピアノのデュオを組むフランク(ボー・ブリッジス)とジャック(ジェフ・ブリッジス)のベイカー兄弟は、…

「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー」

(原題:Robot&Frank)設定は面白いが、映画はまったく盛り上がらない。これはひとえに演出と脚本が上手くいっていないからだ。 舞台は近未来。郊外に一人で住む老人フランクは、このごろめっきり物忘れが酷くなり、日常生活にも支障を来すようになった。心…

「影たちの祭り」

題材の選定だけで8割方成功している映画である。日本初の手影絵専門劇団「かかし座」の創立60周年を記念して作られたドキュメンタリー。彼らは2009年から「ハンド・シャドウズ・アニマーレ」と呼ばれる海外公演のシリーズを展開しているが、映画はブ…

「ゴースト ニューヨークの幻」

(原題:Ghost)90年作品。誰でも知っているラヴ・ストーリー映画の代表作で、公開当時は土曜日曜は満員。平日でも6時からの上映は立見も出る有様だった。私は当時ウィークデイの朝一回目を観たのだが、3分の2以上の入りで驚いたことを覚えている。なお…

「ペーパーボーイ 真夏の引力」

(原題:THE PAPERBOY)退屈極まりない映画だ。フロリダを舞台に、うだるような暑さの中で男と女の爛れた関係が展開するサスペンス劇といえばローレンス・カスダン監督の「白いドレスの女」(81年)を思い出すが、本作はあの映画の足元にも及ばない。とに…

「ゴージャス」

(原題:Gorgeous)99年香港作品。ジャッキー・チェン映画には珍しく、トニー・レオンやスー・チーといった普段彼とは縁のない連中が共演しているコメディ編だ。ジャッキーが彼ら香港映画の本流(?)にすり寄っただけなのか、逆にトニーたちがジャッキー…

「最後のマイ・ウェイ」

(原題:CLOCLO)監督のフローラン・エミリオ・シリは「スズメバチ」で知られるアクション派であり、本作においても主人公が直面したトピックがテンポ良く時系列的に並べられているが、伝記映画としての密度はかなり低い。登場人物の内面には踏み込まず、た…

B&W社のスピーカーと英国のオーディオ事情。

この前、英国B&W社のスピーカーをまとめて聴く機会があった。聴けたのは802D、804D、そしてCM9である。アンプはMARANTZのPM-11S3、CDプレーヤーは同SA-11S3だ。 とはいえ、これらの機種は以前からショップやオーディオ…

「映画『立候補』」

とても興味深いドキュメンタリー映画だ。題名通り選挙の立候補者を題材にしているが、ここで扱われているのはお馴染みの政党の公認を受けた者達ではない。組織も持たずに、それどころか当選する可能性が限りなくゼロに近いことを承知していながら、あえて立…

「マイ・フレンド・フォーエバー」

(原題:The Cure)95年作品。困った映画だ。舞台はミネソタ州の片田舎。子供を顧みない母親と暮らす12歳のエリック(ブラッド・レンフロ)と、隣家に住むエイズ患者の11歳のデクスター(ジョゼフ・マゼロ)との友情とやらを描くドラマ。監督はピータ…

「終戦のエンペラー」

(原題:Emperor )終盤を除けば、退屈な映画である。GHQの幹部が戦争責任の行方や日本人の国民性の理解に関して壁にぶちあたり、ああでもないこうでもないと勝手に悩んでいる様子が冒頭から延々と続く。隔靴掻痒なその展開は、れっきとしたアメリカ映画…

「青島アパートの夏」

(英題:Stand Up Don't Bent Over)92年中国作品。青島(チンタオ)のアパートに引っ越してきた作家の高夫婦の右隣にはガラの悪い張一家、左隣には党幹部の劉一家が住んでいた。彼らは何かといがみ合っているが、やがて勤めていた工場をクビになった張は…

「SHORT PEACE」

4話オムニバスのアニメーション映画だが、第四話の「武器よさらば」が飛び抜けて面白い。大友克洋の同名短編をカトキハジメが映画化したもので、廃墟と化した近未来の東京を舞台に、五人からなる特殊部隊と暴走した自走式戦車とのバトルを描く。 この戦車は…

「ピアニスト」

(原題:La Pianiste )数多くの賞を取り、今やヨーロッパ映画界の寵児になった感があるミヒャエル・ハネケ監督が2001年に撮った注目作。この映画もその年のカンヌ国際映画祭で銀賞に輝いている。 中年の女性ピアノ教師と年下の教え子との愛憎劇という通…

「ベルリンファイル」

(英題:THE BERLIN FILE )韓国製スパイ・アクションの快作である。まず舞台をベルリンに置いたのが良い。当地は韓国と北朝鮮の大使館が両方存在し、冷戦後の現在においても情報戦の拠点になっている場所だ。しかも、金正恩体勢になってからの北朝鮮の外交…

「アウトランド」

(原題:Outland )81年作品。この頃は79年に公開された「エイリアン」の影響でSFサスペンス物の製作が相次いでいたが、本作は往年の西部劇の代表作「真昼の決闘」を下敷きにしていることが異彩を放っている。SF映画にはあまり出なかったショーン・…

「冒険者たち」

(原題:Les Aventuriers )67年フランス作品。私が子供の頃にテレビの洋画劇場で見た記憶があるが、東宝系劇場で開催されている“午前十時の映画祭”において、今回初めてスクリーン上で接することが出来た。ジョゼ・ジョヴァンニの同名小説をロベール・ア…

大濠公園の花火大会に行ってきた。

昨日(8/1)は仕事の帰りに福岡市中央区にある大濠公園に寄り、恒例の花火大会を見物した。とはいえ、しっかり見ようと思ったら前日から場所を取っておく必要があるのだが、当方はそんなヒマはない。よって、今回も公園の近くで仰ぎ見るしかなかったのだ…

「爆心 長崎の空」

駄作である。どうでも良いようなモチーフを、これまたどうでも良いような感覚で羅列しているだけ。求心力もパッションも、深いテーマの提示もエンタテインメント性も無い。しかも、NBC長崎放送の創立60周年記念映画でありながら、長崎の町に対する愛情…