2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:THERESE )86年フランス作品。19世紀末に実在した聖処女テレーズの信仰に人生を捧げた姿を描く。87年のセザール賞で(作品賞を含む)6部門を獲得。監督は「別離」などのアラン・カヴァリエで、撮影は後に米アカデミー賞を獲得することになる…
(原題:The Contender )2000年作品。アメリカの政界を舞台に、副大統領候補となった女性議員をめぐるスキャンダルと、それに立ち向かうヒロインの奮闘を描くドラマ。死去した副大統領の後釜として大統領は女性上院議員を指名するが、それを面白く思わ…
2001年作品。注目すべきアニメーション作家である今敏監督の代表作。戦中戦後に映画界のトップスターとして君臨し、現在は北鎌倉で隠遁生活を送る一人の女優の生涯を描いた異色ドラマである。私はこれを面白く観た。 彼女が“初恋相手”と出会う少女時代か…
2001年作品。アルツハイマー症で急速にぼけ始めた母親と、介護する一人娘との葛藤を描く。近藤ようこの同名コミックの映画化で、脚色と監督は松岡錠司。同監督は感心しない映画もけっこう撮っているのだが、本作は彼の代表作の一つであると思う。 題材か…
やはりこの原作は映画化が難しい。かつて鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」や「陽炎座」を製作し、自身もメガホンを取って「赤目四十八瀧心中未遂」という快作をモノにした荒戸源次郎の腕をもってしても、空振りに終わってしまうのだ。 とにかくまずは…
(原題:Signs )2002年作品。ペンシルバニア州バックス郡を舞台に、元・牧師で今は農場を営んでいる主人公が、畑に巨大なミステリーサークルが出来ていたことをきっかけに、奇天烈な事件に巻き込まれていくというSF風スリラー。感想だが、聞きしにま…
2001年作品。人里離れた山中でペンション経営を始めた一家が、数々のトラブルに巻き込まれながらも、何とか折り合いを付けていく様子を描くミュージカル風味の喜劇。元ネタは韓国映画の「クワイエット・ファミリー」で、山岸きくみが脚色を担当。監督は…
昭和62年作品。風刺が効いたコメディの佳作である。農村の嫁不足がテーマで、女日照りで性的に悶々としている若い野郎共が主人公。まあ、悩みというのは本人が深刻になればなるほど、傍目には滑稽に見えることがあり、そのギャップが笑いを呼び込むのであ…
2004年作品。親友同士の女子高生2人と先輩男子との淡い三角関係を甘酸っぱく綴る岩井俊二監督作。問題作「リリイ・シュシュのすべて」(2001年)を経た岩井は、このような他愛のない学園ドラマを手掛ける場合でも登場人物の屈託に対して容赦ないア…
(原題:ISHTAR)87年アメリカ作品。まったく笑えない喜劇であり、スリルもサスペンスもない活劇編であり、恋愛沙汰も友情ネタもないドラマである。しかし、これはこれで存在価値は(わずかながら)あると思う。これは要するに、冗談のノリで作ってしまっ…
(原題:Resident Evil )2002年作品。同名のテレビゲームを映画化したサバイバル・スリラー。シリーズ化され、現時点で(実写版は)4本が作られているが、私が観たのは最初のこの映画だけである。 バイオ兵器を開発していた巨大企業で、人間をゾンビ化…
(原題:FROZEN RIVER)題名通り、舞台となったニューヨーク州北部の辺境の地はもちろん、登場人物たちの境遇も凍り付くほど厳しい。だが、心まで冷え切ってはいない。どん詰まりの人間にだって最低ラインの矜持はある。辛い環境にあっても、温かい共感で人…
(英題:One Fine Spring Day )2001年作品。録音技師の青年と、ラジオ局のDJ兼女流プロデューサーとの恋の行方を追うホ・ジノ監督作。韓国映画だが、日本や香港の資本も入っており、製作陣には松竹でいくつかの作品を手掛けた大谷信義の名前もある。 …
風格のある良作であり、受ける感銘も大きい。また、山田洋次監督の前作「母べえ」と同じく、こういう映画が屹立した存在価値を持ってしまう現在の社会に対して問題意識を持たずにはいられない。その意味でも見逃してはならない作品である。 東京の下町で小さ…
ここ何週間か頻繁に聴いているのは、ニューヨークはマンハッタンの高級住宅街であるアッパーウエスト出身のインディー系バンド「ヴァンパイア・ウィークエンド」の2枚目のアルバム「コントラ」だ。とにかく音のクォリティが高い。彼らのファースト・アルバ…
(原題:SPY_N )2000年作品。犯罪組織の陰謀を追う中国警察の捜査官たちの壮絶な戦いを描くアクション映画。藤原紀香、アーロン・クォック、マーク・ダカスコ、クーリオetc.というヘンなキャスティングの香港製活劇だが、ストーリーラインは非常に…
(原題:COCO CHANEL & IGOR STRAVINSKY)映像が良い。美術も素晴らしい。音楽も聴き応えがある。登場人物の面構えも良い。しかし映画としてまったく面白くない。これはひとえに監督の責任だ。ヤン・クーネンといえば過去に「ドーベルマン」を手掛けている…
2002年作品。腕っ節の強い裏稼業の男が、人類滅亡寸前の未来からやって来たという少女と知り合ったことで、宇宙生物をめぐる争奪戦に巻き込まれるという話。監督は“白組”を率いる山崎貴で、これが「ジュブナイル」に続いての作品となる。 「マトリックス…
(原題:The Lovely Bones)どうにも煮え切らない映画だ。ペンシルヴァニア州の地方都市に住む14歳のスージーは、学校帰りに変質者に拉致されて殺される。死んだ後にも成仏できずに彼岸と現世との間を彷徨う彼女は、残された家族に何とか真犯人を教えよう…
(原題:夕陽天使 So Close )2002年香港作品。「チャーリーズ・エンジェル」の映画化はハリウッドよりも香港でやるべきだったということを如実に示した一作。 「グリーン・デスティニー」の成功に味をしめたコロンビア映画(SPE)が「トランスポータ…
観ている間は退屈しないが、鑑賞後の印象は実に希薄。底の浅い映画である。仙台市の目抜き通りをパレード中の総理大臣が爆弾によって暗殺され、主人公がその犯人としてデッチ上げられるという設定からして噴飯ものだ。 我が国で最後に首相が暗殺されたのはい…