2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:Le fils de l'autre)話が御都合主義的に進むのは、似たようなネタを扱った是枝裕和監督の「そして父になる」と同じだ。そして、それが作品の瑕疵になっていないことも共通している。 テルアビブに住む18歳のユダヤ人の少年ヨセフは、兵役検査で不…
(原題:The Jazz Singer )80年作品。今年(2013年)に駐日アメリカ大使として着任したキャロライン・ケネディをモチーフにしたナンバー「スイート・キャロライン」を作ったのはニール・ダイアモンドだが、その彼が主演したのが本作。世界初のトーキ…
LUXMANの新型プリメインアンプ、LX-32uの試聴会に足を運んでみた。この機種は同社が展開するソリッドステート型のL-500番台のシリーズとは違う、真空管式のアンプだ。エクステリアも木箱に入ったレトロ調。以前リリースされていたSQ-3…
(原題:42)薄味かつ大味な映画だ。ただ考えてみると、こういう偉人伝を扱ったハリウッド映画において納得できるものに出会ったことはあまりない。ひょっとすると企画前の段階で“この人は実にエラかった”という定説が確定してしまい、映画独自の視点で掘り…
(原題:U2 Rattle and Hum )88年作品。アイルランド出身の世界的ロックバンド・U2が87年におこなった全米公演“ヨシュア・トゥリー・ツアー”を追ったドキュメンタリー映画。出来としては中途半端だ。 メンバーがツアーの合間に見せる素顔を収めたパー…
本格派時代劇としては物足りない出来だ。少なくとも、監督の三上康雄が心酔するという、小林正樹監督の諸作に比べれば見劣りする。ただし「最後の忠臣蔵」とか「桜田門外ノ変」とかいった昨今の腑抜けた作品群よりはいくらか上だ。しかも、小林正樹の「切腹…
大分県中津市にある景勝地、耶馬溪に行ってみた。山国川の上流域に展開する渓谷で、耶馬日田英彦山国定公園の中核を成す。耶馬溪は地域によっていくつかの景勝ポイントが存在する。菊池寛の小説「恩讐の彼方に」で描かれる“青の洞門”が有名な本耶馬渓には以…
(原題:NOW YOU SEE ME)テンポの良い展開とキレのある演出により中盤までは快調に飛ばすのだが、ラストが腰砕け。これだけ大風呂敷を広げたのだから、もっと観る者をアッと言わせるような仕掛けを用意して欲しかった。 凄腕マジシャン4人からなるイリュー…
82年作品。製作は独立プロのジョイパックフィルム・ムービー・ブラザーズだが、配給は松竹が担当し、大林宣彦監督の「転校生」との二本立として公開された。 白バイ警官である哲郎は、飲酒運転の車を追いかけている途中に、若い女の乗っていたスクーターに…
(原題:Tabu)どんなに波瀾万丈の人生であっても、いかにドラマティックな体験をしようと、最後は皆死の床に就く。激しい恋も、大いなる野望も、最期の時を迎えれば全てが過ぎ去った日々だ。それどころか、山あり谷ありの非凡な人生を送った者ほど、人生の…
第146回の芥川賞を田中慎弥の「共喰い」と共に獲得した作品。無活用ラテン語という架空の言語で書かれた小説「猫の下で読むに限る」をめぐり、多言語を操る幻の作家・友幸友幸と、資産家A・A・エイブラムスとの、曖昧模糊とした関係性を延々と綴る。 芥…
終盤まではイイ線行っていたのだが、原作には無いエピローグが全てをぶち壊してしまう。原作者の田中慎弥はこの部分を絶賛したらしいが、冗談じゃない。取って付けたような脚色など、百害あって一利無しだ。 昭和63年の夏。下関市の河口近くの寂れた地区に…
先日、フランスのメーカーDEVIALETのプリメインアンプを試聴する機会を持つことが出来た。同社の製品は以前D-Premier Airという機種を聴いたことがあるが、今回聴けたのは最近リリースされた新作の110と170である。 ただし残念だ…
クライマックスの討ち入りシーンこそ段取りが悪くてあまり盛り上がらないが、園子温監督らしい狂騒的で強引なドラマ運びと、映画に対する強烈な思い入れが充満し、結果としてパワフルなブラック・コメディに仕上がった。 新興ヤクザの北川会のヒットマン達が…
86年作品。生島治郎原作の同名小説の映画化。出来としては大したことはないが、主演男優・二谷英明の渋いダンディズムを堪能する意味で、決して観て損は無い(笑)。 離婚歴のある中年のミステリー作家・越路玄一郎は惚れた腫れたの色恋沙汰はもうたくさん…
何やら熊切和嘉監督としては“方向性を間違えた”ような感じの映画である。彼の真骨頂はダメ人間を容赦なく描くところにあると思うのだが、どう考えても本作のヒロインは“ダメ”ではなく、それどころかアグレッシヴでとことん前向きだ。この違和感が最後まで拭…
(原題:A Simple Plan )98年作品。スコット・スミスによる原作も読んだことがあり、その巧みな語り口を堪能したものだが、この映画化作品も出来が良い。 雪に埋もれた山間の田舎町。小さな飼料店で働くハンクは妊娠中の妻サラと暮らしていたが、決して生…
かなり図式的な映画だ。しかし、それが悪いということではない。真摯なテーマ設定は、平易な御膳立ての中で効果を上げることがあると思う。本作はその成功例であり、是枝裕和監督としても代表作の一つになることは確かだ。 大手ゼネコンで重要な仕事を任され…
(原題:City Heat )84年作品。主演の一人であるバート・レイノルズが、めでたく第5回ゴールデンラズベリー賞の最低男優賞に輝いた一本だ(笑)。 とはいえ、もう一人の主役はクリント・イーストウッドであり、共演にジェーン・アレクサンダーやマデリー…