元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「女は二度決断する」

(原題:AUS DEM NICHTS)第90回アカデミー賞の外国語映画賞ドイツ代表作品ということだが、どうにもパッとしない内容。とにかく、主人公にまったく感情移入出来ないことが致命的で、鑑賞中はシラけた空気だけが周囲に充満する。また物語の背景が説明不十…

「狩人」

(原題:I KYNIGHI )77年作品。監督のテオ・アンゲロプロスが本作の前に撮った「旅芸人の記録」(75年)に続き、1955年以降のギリシアの激動をの歴史を綴った作品だが、前作ほどのインパクトはない。もっとも、映画史に残る傑作である「旅芸人の記…

「君の名前で僕を呼んで」

(原題:CALL ME BY YOUR NAME)退屈極まりない映画だ。ここにあるのは、すべて上っ面だけ。何もアピールするものが無いし、そもそも何も描けていない。斯様につまらないシャシンがオスカー(脚色賞)を獲得するとは、今年度(第90回)のアカデミー賞のレ…

「黄泉がえり」

2003年東宝作品。熊本の阿蘇地方で突如死んだ者がよみがえり始めた。しかも当時の姿のまま数百人規模で。厚生労働省の調査員である主人公は真相を解明するために故郷・阿蘇に戻ってくる。熊本在住のSF作家・梶尾真治の同名小説(私は未読)を映画化し…

「レディ・プレイヤー1」

(原題:READY PLAYER ONE)面白い。ただ、観客を選ぶと思う。ネット環境に幼少の頃から浸っている若年層や、こういう世界に最初から縁の無い高年齢層は観てもピンと来ない可能性があるが、40歳代から60歳代半ばまでの者ならば楽しめるだろう。観る者の…

「ゴスフォード・パーク」

(原題:GOSFORD PARK)2001年作品。アカデミー脚本賞を受賞したロバート・アルトマン監督作で、1930年代のイギリス上流階級人士の生態を、使用人たちの視点で描いた集団劇である。結論から言えば、アルトマン作品としては演出のテンポもラストのオ…

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

(原題:THE SQUARE)つまらない。作品の狙いは分かる。しかし、仕掛けと段取りがあまりにも稚拙。典型的な“自己満足映画”である。一応、第70回カンヌ国際映画祭の大賞受賞作なのだが、有名アワードを獲得した映画が上質とは限らないというのが“定説”であ…

「9時から5時まで」

(原題:9 TO 5)80年作品。封切り当時はかなりヒットしたコメディだ。なるほど、その理由は察しが付く。大企業で働く3人のOLが、ストレスのたまる日常を吹き飛ばすべく、思い切った作戦に打って出る。しかも、ブラックユーモア仕立てでネタ自体は“ほど…

「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」

(原題:JUMANJI:WELCOME TO THE JUNGLE )95年製作のパート1に比べると、やはりヴォルテージは落ちる。しかしながら、これはこれで一応まとまった出来映えであり、最後までさほど退屈しないでスクリーンに向き合えた。あれこれ難しいことを考えずに時間…

「タクシー運転手 約束は海を越えて」

(英題:A TAXI DRIVER )高い求心力とメッセージ性、そして十分な娯楽要素をも兼ね備えた、見応えのある佳編である。また東アジアの激動の現代史を振り返る意味でも、存在価値は大いにある。韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したのも頷けよう。 …

「山猫は眠らない」

(原題:SNIPER)92年作品。比較的低予算の小品だが、キレのいいアクション編で楽しめる。特に、使用される銃火器類、およびその扱い方に対しての粘り着くような描き方は、その手のマニアにとってはたまらないだろう。また、甘さを押し殺したダンディズム…

「パシフィック・リム:アップライジング」

(原題:PACIFIC RIM UPRISING)前作に比べると、大幅に劣る出来。作り手はどうして第一作があれだけウケたのか理解せず、観客層を広げることばかりに気を取られ、結果として凡庸極まりないSF活劇に終わっている。もちろん、監督が交代したのも無関係では…

「ラブレス」

(英題:LOVELESS)題名通り、愛無き人々の悲しき“生態”を容赦なく描き、観る者を粛然とさせる。しかも、決して暴露趣味一辺倒の作劇ではなく、この八方塞がりの状態に対する効果的な“処方箋”をも暗示しているあたりポイントが高い。今の時代にこそ観るべき…

風が強い日のサッカー観戦は辛い(笑)。

去る5月3日に、福岡市博多区の東平尾公園内にある博多の森球技場(レベルファイブスタジアム)にて、サッカーの試合を観戦した。対戦カードはホームのアビスパ福岡とモンテディオ山形である。 当日は晴天だったが、気温は低い。しかもかなり強い風が吹いて…

「めぐり逢う朝」

(原題:TOUS LES MATINS DU MONDE)91年フランス作品。“音楽は他人のために奏でるものではない。もちろん、神のためのものでもない。音楽は死せる人々に聴かせるためにある”。これは主人公サント・コロンブのセリフだが、自己の感受性を砥ぎ澄まし、純粋…

ライジングゼファー福岡は、強い。

去る4月29日、プロバスケットボール(Bリーグ)の試合を見に行った。対戦カードは地元チームのライジングゼファー福岡と、愛媛オレンジバイキングスである。場所は福岡市博多区東公園にある福岡市民体育館。初めて行ったが、地下鉄の駅(千代県庁口)と…