元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「ブラック・クランズマン」

(原題:BLACKKKLANSMAN)オスカーを獲得した「グリーンブック」よりはいくらか面白く、スパイク・リー監督作としても久々に水準に達する出来だとは思うが、絶賛されるようなヴォルテージの高い内容かというと、首を捻らざるを得ない。実話の映画化との触れ…

パイオニアの凋落。

去る3月末、電機メーカーのパイオニアの東京証券取引所第1部で取引される株式が上場廃止となった。同社は出資を受ける香港ファンド“ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア”の完全子会社となる。加えて、大量のリストラを予定しているとのことだ。 …

「キャプテン・マーベル」

(原題:CAPTAIN MARVEL)2018年に公開された「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」と、近々封切られる「アベンジャーズ エンドゲーム」とを“繋ぐ”役割はあるが、それ以外の価値を見い出せない。正直言って、冒頭に流れるマーヴェルの著名なライタ…

「メーキング・ラブ」

(原題:Making Love )82年作品。当時としてはまだ珍しかった“同性愛を題材にしたハリウッド映画”だ。守備範囲の広いアーサー・ヒラー監督の作品としては、有名な「ある愛の詩」(70年)の系列と言うことが出来るだろう。実に滑らかで、かつスタイリッ…

「グリーンブック」

(原題:GREEN BOOK)観ている間はとても楽しめる。最後までストレス無くスクリーンに対峙出来て、感動的な気分にもなれる。しかし、観た後はあまり残らない。良く言えば“後味がサッパリとしている”という映画。意地悪な言い方をすれば“掘り下げ方が足りない…

「天使」

(原題:L'Ange)82年作品。同名の映画は複数あるが、本作はフランス製の実験映画だ。しかしながら、いくら実験的なシャシンとはいえ、映画は映画だ。どれだけ観客にアピールするか、それが大事である。たとえば作者の心象風景か何かを映し出しただけで、…

「まく子」

家族ドラマかと思って観ていたら、途中からおかしな展開になり、果ては私が最も苦手とするファンタジー映画へと変貌。これでは全く評価出来ない。いったい何のために撮られたのか、どういう観客を対象としたのか、まるで合点がいかぬままエンドロールを迎え…

「赤ちゃん泥棒」

(原題:Raising Arizona )87年作品。八方破れの筋書きを、空中分解させずにシッカリと着地させる演出と、それに応えるキャストの奮起がある。さらに破天荒な映像は、観る者を瞠目させる。若き日のコーエン兄弟の才気が迸っている快作で、鑑賞後の満足感…

「THE GUILTY/ギルティ」

(原題:DEN SKYLDIGE)ワン・アイデアの作品ながら、よく考えれば欠点もある。しかし独特の雰囲気は捨てがたく、個人的に思い詰まされる箇所もあるので、印象は悪くない。観る価値のある北欧発の佳作だ。 デンマークの地方の警察署に勤めるアスガー・ホルム…

ラックが変われば、音も変わる。

転居したのを切っ掛けに、オーディオラックを買い換えた。とはいっても、以前使っていたものは見かけは大きくて立派だったが、側板は中はがらんどうのベニヤ仕立てで、表面は塩化ビニールシートを貼っただけの、極めて安っぽいものだった。しかも前面には大…

「ビール・ストリートの恋人たち」

(原題:IF BEALE STREET COULD TALK)作品の外観の雰囲気は良いのだが、中身は薄い。監督のバリー・ジェンキンスとしても、高く評価された前作「ムーンライト」(2016年)にはとても及ばない仕事ぶりで、早くも方向性に迷いが出ている印象を受けた。 7…

「シャンドライの恋」

(原題:L'assedio )98年作品。昨年(2018年)に世を去ったベルナルド・ベルトルッチ監督は“巨匠”という評価が確定しているようだが、個人的には「1900年」(76年)あたりがキャリアのピークだと思っている。それ以降の作品はどうにもパッとせ…

「半世界」

タイトル通りの、独自の切り口が面白く、最後までしっかりとスクリーンに対峙出来た。前にも書いたが、阪本順治監督は作品の質の幅が大きい作家だ。その中でも、本作は出来が良い部類だろう。原作の無いオリジナルストーリーだというのも好印象である。 海と…

「翔んで埼玉」

ほとんど笑えず、全体的には“お手軽映画”の域を出ない。早い話が首都圏在住(あるいは出身)の観客以外にはアピール度が低いということなのだろう。もちろん、そういう“地域ネタ”が幅広く支持を集めるほどに映画自体が練り上げられていれば文句は無いが、斯…

「第16回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その2)

SPEC社の新型メインアンプRPA-MG1は、左右別々のモノラル形式でありながら、それぞれ電源部が別れており、一揃いで4台の筐体が並ぶことになる。さらに、実は片チャンネルに2系統のパワー部分が存在し、スピーカーとバイアンプで接続する場合の…

「第16回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その1)

去る3月29日から31日にかけて、福岡市博多区石城にある福岡国際会議場で開催された「九州ハイエンドオーディオフェア」に行ってきた。まず目を引いたのは、YAMAHAの新しいアナログプレーヤーGT-5000である。 外観はかつてのベストセラー機…