2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:PACIFIC HEIGHTS )90年作品。ジョン・シュレシンジャーといえば出身国イギリスでいくつかの秀作を撮った後、渡米してアメリカン・ニュー・シネマの一翼を担った監督である。しかし80年代以降はどうもパッとせず、そのままキャリアを終えてしま…
(原題:The Man from U.N.C.L.E. )肩の凝らない娯楽編だと思う。何も考えずにボーッとスクリーンを眺めるにはもってこいのシャシンだ。しかも、元ネタになったTVシリーズと時代背景を変えていないところがポイントが高い。無理に舞台を現代に移した挙げ…
先日、福岡市早良区にある西南学院大学チャペルで開かれたヴァイオリンとピアノの演奏会に行ってきた。ヴァイオリンは札幌交響楽団のコンサートマスターである田島高宏、ピアノは田島ゆみだ。なお、2人は夫婦でもある。曲目はモーツァルトのヴァイオリン・…
予想通りの出来。伊坂幸太郎による原作は、私が読んだ彼の小説の中では一番面白い。しかしながら監督が二流の瀧本智行で、脚色が「光の雨」だけの一発屋臭い青島武という、気勢の上がらないスタッフの手による映画化だと知った時点で、先は見えていた。要す…
去る11月22日、2年連続で日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスの優勝パレードを見に行った。沿道には35万人が詰めかけ、大変な賑わいだ。 正直、シーズンが始まる前はホークスが優勝するとは微塵も思わなかった。いくら前年に日本一になったチーム…
(原題:SILS MARIA)同じくジュリエット・ビノシュが主演した「トスカーナの贋作」(2010年)同様、わくわくするような映画的興奮を味わえる。間違いなく本年度のヨーロッパ映画の収穫のひとつで、本当に観て良かったと思える逸品だ。 ベテラン女優マリ…
2001年東宝作品。本作は封切り当時に映画好きの仲間達と徒党を組んで観に行ったのだが、冒頭の“数年前にゴジラに酷似した怪獣がアメリカを襲ったが、日本の関係者はそれをゴジラだとは認めていない”とのナレーションに大笑いしたのは我々のグループだけ…
(原題:La famille Belier )作り方を間違えている映画である。この設定においてドラマが一番盛り上がる点は何か、そこへたどり着くまでのプロセスはどうあるべきか、そんなことが一切考慮されていない印象を受ける。シチュエーションだけで満足しているよ…
(原題:Night of The Juggler)79年作品。この頃はいわゆる“ハリウッド製のアクション大作”というのは影を潜めていたように思う。かき入れ時のシーズンにスクリーンを飾るのはSFやアニメーションで、アクション映画が復権するのは80年代末の「ダイ・…
ごく一部分を除いて面白くない。第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門において黒沢清は本作で監督賞を受賞したが、彼のフィルモグラフィの中でも質の面では“真ん中より下”に位置するだろう。とにかくこの要領を得ない展開には、脱力せざるを得ない。 …
このブログを始めたのが2005年の11月17日。早いもので、あれから本日で10年経ったことになる。自分でもこれだけ長期間続くとは思っていなかったが、日頃の努力というよりも惰性で続けてきたことが大きいのであろう。 開設当初の“読者”の数は十数名…
87年東映作品。これを観た時は、後世にカルト映画として語り継がれるかもしれないと思ったものだ。決して出来の良い映画ではない。それどころかドラマツルギーもへったくれもない無茶苦茶な作りで、監督もキャストもヤケクソになったとしか思えない惨状だ…
(原題:THE VISIT )内容云々よりも、どうしてこの監督(M・ナイト・シャマラン)が十数年間にも渡ってハリウッドの第一線で仕事が出来るのか、そっちの方が興味がある。よほど強力なコネでも持っているのか。あるいはお偉い連中の何か“弱み”でも握ってい…
先日、大分県の国東半島に行ってきた。私は若い頃に一度訪れたことがあるが、その時は海岸沿いのコースを取って磯遊びに興じたものだ(笑)。今回は内陸部の寺を巡ってみた。なお、同行した嫁御は国東半島自体に行くのは初めてらしい。 周防灘に丸く突き出し…
とても面白い。漫画家という、地味でスクリーンに映えそうもない題材を思い切ったスペクタクルに仕上げてしまう、その切り口と巧みなストーリーテリングに感服した。しかも、一時的にでも少年マンガに親しんだことのある観客ならば、確実にその琴線に触れる…
(原題:The Wanderers )79年作品。この頃一時的に流行った“不良少年映画”(?)の一本で、出来としては大したことはないのだが、いくつか興味深い箇所がある。その意味では“観る価値は無し”と片付けたくはない。 63年のニューヨークのブロンクス。若造…
(原題:KINGSMAN:THE SECRET SERVICE )さすがマシュー・ヴォーン監督。期待を裏切らない出来映えである。しかも、米英の“王道”のスパイ映画大作が公開される時期に、極端な“変化球”を放って存在感を見せつけるという気合の入り具合には感服するしかない。…
去る11月1日から3日にかけて北九州市小倉北区にあるAIMビルにおいて開催された、第29回オーディオ&ヴィジュアル展示即売会に行ってきた。とはいえ足を運べたのは1日だけであり、試聴出来た機器の数は大したことはないのだが、とりあえず印象に残…
(原題:En duva satt pa en gren och funderade pa tillvaron)少しも面白くない映画である。聞けば第71回のヴェネツィア国際映画祭で大賞を獲得したらしいが、有名アワードを取った作品が必ずしも良い映画ではないことを、今回も痛感することになってし…
(原題:Interiors )78年作品。ウディ・アレン作品としては自身が出演していない初のシリアス・ドラマで、しかも成功作「アニー・ホール」の次に撮った映画ということから、一般ウケは良くなかった。中には“ベルイマンのモノマネに過ぎない”という評もあ…
(原題:Nightcrawler)これは面白い。かなりインモラルな内容ながら、最後まで観客を引っ張っていく強い求心力がある。このような外道な筋書きをアカデミー賞の脚本賞候補にまで押し上げてしまう彼の国の“(映画を取り巻く)環境”というものには、改めて一…