元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

映画の感想(わ行)

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「私はあなたを知らない、」

これは酷い。何より、脚本が壊滅的だ。今年度のワーストテンには確実にランクインするような中身で、2時間あまりを落ち着かない気分で過ごしてしまった。こういう要領を得ない話に、プロデューサーはよくゴーサインを出したものだと思う。キャストはかなり…

「わが谷は緑なりき」

(原題:HOW GREEN WAS MY VALLEY )1941年作品。西部劇以外のジョン・フォード監督作品では、特上レベルにランクされる映画だ。時代背景やキャラクター設定はもちろん、ドラマティックな展開と悠然たる演出タッチ、そして効果的な映像は、大河ドラマと…

「私たちの話し方」

(英題:THE WAY WE TALK )興味深い題材を取り上げていることは分かるが、映画としては要領を得ない。テンポが悪く、回りくどい展開が目立つ。正直言って、観ている間は中盤から睡魔との闘いに終始した。いずれにしろ、トピックの特殊性に寄りかかって独り…

「ワーロック」

(原題:WARLOCK )1959年製作の西部劇。監督が「ケイン号の叛乱」(1954年)の エドワード・ドミトリクなので少しは期待したのだが、どうも気勢の上がらない出来だ。凝った構成にしようと画策したあまり、かえってドラマのポイントが見い出しにくく…

「ワン・バトル・アフター・アナザー」

(原題:ONE BATTLE AFTER ANOTHER)少しも面白いとは思えない。巷の評価は高く、評論家筋でも絶賛の声が目立つ。また、早くも次の米アカデミー賞の有力候補とも言われているとか。しかしながら、個人的には話にならない出来だと断じるしかない。別に大して…

「私たちが光と想うすべて」

(英題:ALL WE IMAGINE AS LIGHT )一部の好事家にはウケるのかもしれないが、個人的にはつまらない映画だと感じた。もっとも、その好事家というのは少なくないようで、2024年の第77回カンヌ国際映画祭では銀賞(グランプリ)を獲得している。しかし…

「笑の大学」

2004年東宝作品。公開当時は、私の周囲ではえらく評判が良かった。評論家筋でも同様で、中には“初めから終わりまで笑いっぱなし。コメディ映画史上に残る大傑作!”と公言する批評家までいるとか。しかし私は好きではない。そもそも三谷幸喜のギャグは(…

「悪い夏」

城定秀夫監督の作品としては、「女子高生に殺されたい」や「ビリーバーズ」などに比べれば、設定が幾分図式的なので“凶悪度”はそれほどでもない。しかし、原作が第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の同名小説だけあって、幅広い層にアピ…

「ワンダーランド あなたに逢いたくて」

(英題:WONDERLAND)2024年7月よりNetflixから配信された、近未来を舞台にした韓国作品。どうやら巷の評判はあまりよろしくないようだが、私は気に入った。キャラクター設定と世界観はよく考えられており、少々トリッキィな作劇もエンドマーク…

「若き見知らぬ者たち」

快作「佐々木、イン、マイマイン」(2020年)の内山拓也監督の新作ということで期待したが、とても評価出来る内容ではなく、落胆した。脚本も内山が手掛けているが、プロデュース側はこの万全とは言えない筋書きを修正するようにアドバイスしなかったの…

「ワン・モア・タイム あの日、あの時、あの私」

(原題:ONE MORE TIME )2023年4月よりNetflixより配信されたタイムループ仕立てのスウェーデン製ラブコメ作品。他愛の無いシャシンなのだが、意外と楽しめた。脚本は少しばかり捻ってあるし、エクステリアはチャーミングだ。キャラクターもけ…

「わたしは光をにぎっている」

2019年作品。観ていて戸惑うしかない映画だ。言いたいことは大体分かる。しかし、それ自体は観ている側にとっては大したことではなく、語り口も手慣れているとは言い難い。そもそも、斯様なネタをこのように扱うシャシンが、どうして作られたのか理解で…

「わたしは最悪。」

(原題:VERDENS VERSTE MENNESKE )主人公にまったく感情移入できない。かといって、周りのキャラクターに共感できる者がいるわけでもない。要するに、観ている側にとっては“関係のない映画”である。とはいえ、主要アワードの候補になっており、本作に何ら…

「私というパズル」

(原題:PIECES OF A WOMAN )2021年1月よりNetflixより配信。主演のヴァネッサ・カービーが本作でアカデミー主演女優賞候補になったというので観てみたが、どうにもピンと来ない映画だ。いわば、無理筋の設定で登場人物に屈託を強いているよう…

「わたしの叔父さん」

(原題:UNCLE )まったく面白くない。起伏がほとんどない作劇が延々と続き、上映中は眠たくて仕方がなかった。2時間に満たない尺ながら、途轍もなく長く感じられる。考えてみればストーリー設定自体に無理があり、キャラクターの造型も絵空事だ。聞けば2…

「藁にもすがる獣たち」

(英題:BEASTS CLAWING AT STRAWS)これは面白い。屹立したキャラクターの大挙動員と、息をもつかせない展開。そして凝った作劇と、サスペンス映画に必要なポイントがすべて揃っている。まあ、中には無理筋のプロットも無いではないが、それも許してしまう…

「ワンダーウーマン 1984」

(原題:WW84)コロナ禍でハリウッド製の大作が軒並み公開延期(あるいは公開見送り)になっている昨今、久々に劇場で上映してくれたこと自体は嬉しかったが、いかんせん本作は出来が悪すぎる。快作だった前回(2017年)と比べても、大幅に落ちる。製作…

「私をくいとめて」

明らかな失敗作だ。何より、このネタで上映時間が2時間13分もあるというのは、絶対に無理筋である。余計なシーンが山ほどあり、素人目で見ても30分は削れる。さらにメインプロットは陳腐だし、演出テンポは悪いし、キャスティングに至っては呆れるしか…

「ワンダーウォール 劇場版」

元ネタは2018年にNHK BSプレミアムで放映された“京都発地域ドラマ”で、未公開カットなどを追加して2020年に劇場公開されている。上映時間は68分と短いが、モチーフ自体は興味深く、面白く鑑賞出来た。とはいえ、観る側が昔の学生気質のような…

「わが青春のフロレンス」

(原題:Metello )70年イタリア作品。20世紀初頭のフィレンツェ(フロレンス)を舞台に、労働運動に身を投じた青年の、波乱万丈の日々を描いた社会派ドラマ。・・・・というのは表向きで、実相は苦労しながらも世の中を都合よく渡ってゆくプレイボーイ…

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

(原題:ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD )終盤のバイオレンスシーンこそ盛り上がるが、それ以外は何とも要領を得ない、平板な展開に終始。しかも上映時間が2時間41分。無駄なシークエンスも多く、題材にあまり興味の無い観客は、早々にマジメに鑑賞する…

「ワイルド・スピード スーパーコンボ」

(原題:FAST & FURIOUS PRESENTS:HOBBS & SHAW)数多く作られている「ワイルド・スピード」のシリーズは、今まで一本も観たことがなかったが、本作はスピンオフとして“単品でも楽しめる”という評判を耳にしたので、劇場に足を運んでみた。そして、後悔し…

「ワイルドシングス」

(原題:WILD THINGS )98年作品。本国では興行的成功を収めてシリーズ化され、この後に“続編”としてビデオムービーが3本作られているらしい。それらは観ていないが、この“本編”が評価出来ないことは確かだ。とにかく、サスペンス映画としては軽量級に過…

「私の人生なのに」

設定だけ見れば典型的な“お涙頂戴の難病もの”のようだが、内容はとても丁寧に撮られた佳作だ。作品のクォリティはもとより、観ていて人生の在り方について考えさせるほどの求心力を持ち合わせている。観て損は無い。 体育大学に籍を置き、新体操のエースとし…

「ワンダー 君は太陽」

(原題:WONDER)あまりにも御都合主義的な設定とストーリー展開には呆れたが、作劇は工夫されており、キャストの好演もあって鑑賞後の印象はそれほど悪くない。観客のウケも良く、長期の公開になっているのも納得だ。 ニューヨークで暮らす10歳のオギー・…

「ワンダーランド駅で」

(原題:Next Stop Wonderland)98年作品。ウィットに富んだ小粋な大人のラブコメの線を狙ってはいるが、作者の力量がイマイチであるためか、物足りない出来に終わっている。上映時間が96分と短いにも関わらず、かなり長く感じてしまった。 恋人に振られ…

「ワーキング・ガール」

(原題:Working Girl)88年作品。軽妙なコメディなから、働く女性を主人公にした映画では上質の部類である。一つ間違えば昔のトレンディ・ドラマのような底の浅さを露呈するような物語の構図だが、キャストの敢闘と名人芸的な演出により、幅広い観客にア…

「ワイルド・アット・ハート」

(原題:WILD AT HEART )90年作品。主人公セイラー(ニコラス・ケイジ)は、恋人ルーラ(ローラ・ダーン)の目の前で因縁をつけてきた一人の黒人を殺してしまう。だがそれは、娘に対して偏執狂的な愛情を持っているルーラの母親が、二人の間を引き裂こう…

「ワンダーウーマン」

(原題:WONDER WOMAN)予想を上回る面白さで、鑑賞後の満足度は高い。矢継ぎ早に作品を投入し、駄作はあるが快作も確実に存在するMARVEL陣営に比べ、DCコミック側は感心しない展開が目立っていたのだが、本作の登場によって状況が変わってきた。次…

「ワールド・アパートメント・ホラー」

90年作品。大友克洋監督による実写映画としては他に「蟲師」(2007年)があるが、私は未見である。ただし、アニメーション作家の印象が強い大友だが、オムニバスや短編を除いた長編アニメは2本だけで、現時点では(自主映画を除いた)実写作品と同数…