2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:The Ghost Writer)あまりにもプロットの構築が杜撰なので、観ていて面倒くさくなってきた。だいたい、主人公がどうして元英国首相の自叙伝のゴーストライターをやるハメになったのか、全然分からない。 前任者は謎の死を遂げている。当然彼は腰が引…
(原題:Pearl Harbor)2001年作品。さすがジェリー・ブラッカイマー&マイケル・ベイの“迷コンビ”。予想通りの“中身がスッカラカンの大味な超大作”に仕上げていた。特に戦闘場面までの一時間半にもなろうかというクサさ100%の昼メロ以下の脳天気な…
ドキュメンタリー映画の力作だとは思うが、拭いがたい違和感も覚えてしまうのも確かだ。たぶんこれは“作者と対象との距離”に収斂されるようなことなのだろう。改めてドキュメンタリーの製作スタンスの在り方について考えさせられる。 主人公の砂田知昭は長年…
(原題:The Cell)2000年作品。最先端の技術を使って患者の精神世界にサイコ・ダイビングするという治療をおこなっている女流心理学者が、連続殺人犯の脳に入り込んで被害者の監禁場所を探ることになる。しかし、そこは異様な世界だった。 ヒロイン役の…
(原題:Mein bester Feind )可もなく不可も無しの出来である。これはひとえに“愛想のない演出”に尽きるだろう。こういうコン・ゲーム仕立てのシャシンは、ハッタリかまして盛り上げるに限ると思う。しかし、いくら戦時中のシビアな境遇を扱っているからと…
昭和36年作品。原作はもちろん井原西鶴の同名作品だが、監督がクセ者の増村保造なのでヒネった作りになっているだろう・・・・と思ったら全然違う(笑)。これは何といっても主演の市川雷蔵の映画だ。 雷蔵演じる但馬屋のドラ息子世之介が、次々と女性遍歴…
昨今は凡打連発の佐々部清監督作品とも思えない(笑)、丁寧に作られた佳編だ。何より作劇が大上段に振りかぶっていないのが良い。これが闘病をメインに患者の病状の推移をリアリズムで定点観測していくような方法を採用していたならば、重くて見ていられな…
2001年作品。常々、竹中直人には監督の才能はないと思っていたが、近作の「山形スクリーム」のようにお笑いネタの披露に徹したり、あるいは本作みたいに素材を深く突っ込まずに表面をなぞるだけに留めておけば、そこそこ楽しめる映画は作れるらしい。 物…
(英題:QUICK )粗いデジカム映像のせいもあって大雑把で安っぽい印象を受けるが、プロットと活劇シーンのアイデアはそう悪くはない。ハリウッドでリメイクしてもおかしくない素材だと思う。 元暴走族のハン・キスは昔はいろいろとハデなことをやらかしたが…
市内のオーディオショップで新しいスピーカーを試聴出来たので、リポートしたい。先日の別の店での試聴会では海外製を主に聴いたが、今回は国産品だ。製品名はKISO ACOUSTIC(キソ・アコースティック)のHB-1である。 聞き慣れないメーカー…
(原題:The Band Wagon)1953年作品。子供の頃にテレビ放映で見たような記憶があるが、スクリーン上で接するのは今回のリバイバル公開(午前十時の映画祭)が初めてである。MGMミュージカルの仕掛人アーサー・フリードと「巴里のアメリカ人」などの…
先日の連休に、福岡市西区にある能古島(のこのしま)に行ってきた。能古島は博多湾のほぼ中央に浮かぶ島で、西区愛宕浜にある渡船場から約10分で到着する。福岡市民の身近な行楽地として親しまれているが、実は私は(長らく福岡県に住んでいるにも関わら…
全編に渡ってヒリヒリするような迫真性が充満している。2005年に若くして急逝した女優・林由美香と、監督・平野勝之との関係性を追う本作は、カツドウ屋が映画を撮ることの本来的な意味を鋭く問い直すという意味で、得難いメッセージ性を獲得したドキュ…
(原題:Traffic )2000年作品。メキシコと米国とを結ぶ麻薬ルートをめぐって、捜査官やマフィアのボス及びその妻など多数の男女の人生が交錯していく様子を描く。高踏的ケレン味が身上のスティーヴン・ソダーバーグ監督と実録風ドラマツルギーが完璧に…
中盤までは好調だが、後半は腰砕け。これはひとえに“第一ヒロイン”を演じる長澤まさみの資質を見抜けなかった作者の側に責任があるのではないかと思ったりする(笑)。 主人公の藤本幸世はカネも無ければ夢も無い、冴えない三十男だ。長かった派遣社員時代に…
(英題:The Uninvited )2003年作品。地下鉄で起きた殺人事件を偶然に目撃してそのトラウマから逃れられず、挙げ句の果ては霊の姿を見るようになった青年と、似たような境遇の若い女がたどる運命を描く、韓国産のホラー編だ。 エンドマークを迎えても釈…
(原題:DEUX DE LA VAGUE)題材自体が興味深かった。1950年代の終わりにフランス映画界に巻き起こったムーヴメント、ヌーヴェル・ヴァーグの誕生の経緯からその中心を担った2人の伝説的人物、フランソワ・トリュフォーとジャン=リュック・ゴダールの…
2003年作品。おなじみ永井豪の同名代表作の実写映画化だ。とにかく開巻20分間がやたら面白い。誘拐された宇津木博士をめぐって犯罪結社パンサークローの怪人と如月ハニー、それに警察の三つ巴のバトルが賑々しく展開されるのだが、スピード感とアホア…
(英題:The Greenfish )97年韓国作品。兵役を終えたものの働くき口がない主人公がヤクザの情婦の紹介で職を得るが、思いがけず組織同士の抗争に荷担することになる。彼はその愛人に心惹かれつつも、世話になったヤクザの兄貴分のために、自暴自棄的な行…
昭和26年東宝作品。成瀬巳喜男監督の代表作の一つとされているものだが、私は今回のリバイバル公開で初めて観た。俗に“視線の演出術”とも言われる成瀬のタッチが活きている佳編だと思う。 転勤で東京から大阪にやってきた初之輔と三千代の夫婦。子供はいな…
2001年作品。高知県の山奥にある小さな村を舞台に、周囲から忌み嫌われている狗神筋の家系に生まれたヒロインをめぐる因縁話が展開する。坂東眞砂子の同名小説の映画化である。 原作に出てくる超自然的クリーチャー関係を排除し、作劇を心理サスペンスに…
(英題:The Man From Nowhere)主役のウォンビンを見る映画だろう(笑)。いかにもワケありの態度と容貌で、古いビルの片隅で質屋を営むナゾの男。しかし、暗くてニヒルに思える彼の中にチラチラと年少者に対する心優しい本性が垣間見える。中盤、彼が鍛え…
市内のオーディオショップで新しいスピーカーをまとめて試聴できたので、リポートしたい。 今回主に聴いたのはデンマークのDynaudio社の製品である。同社は77年に発足。スピーカーシステムだけではなく、ユニットも供給する専門メーカーだ。日本に…
(原題:Battle:Los Angeles)絵に描いたようなアメリカ製の国威発揚大作である。もっとも、昔のように対戦相手を旧東側諸国やアラブ人に設定することは都合上出来ない(笑)。だから、ここは“誰も感情移入が出来ない敵”である異星人を侵略者に据え、それに…