2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:JULIA(s))昨今マルチバースを扱った映画が目立つようになったが、その中でも本作は秀逸な出来だと思う。とはいっても「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(通称:エブエブ)や「世界の終わりから」のように観る者を幻惑させる…
題材はとても興味深いのだが、筋書きはどうもパッとしない。何やら作者はこのネタを取り上げることだけに傾注しているようで、観終わってみればボンヤリとした印象を受ける。最近はあまり作られなくなった時代劇なので幾分期待したのだが、やはり時代物だろ…
(原題:THE DEAD ZONE )83年作品。カナダの鬼才デイヴィッド・クローネンバーグ監督の出世作であり、スティーヴン・キングの小説の映画化作品の中でも出来の良い方に属するだろう(まあ、私は原作は未読なのだが ^^;)。取り上げられている主要モチーフ…
(原題:ILLUSIONS PERDUES )フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの小説「幻滅 メディア戦記」(私は未読)の映画化だが、当時描かれた主題が現在でもそのまま通用するあたりが面白い。時代劇らしいエクステリアと風格も万全で、鑑賞後の満足度は高いと言…
(原題:JOHNNY)2023年3月よりNetflixより配信。いわゆるターミナルケアの問題を宗教のモチーフを絡めて上手く描き、とても感銘を受けたポーランド映画だ。ただし、いささかストーリー展開が出来すぎという印象もある。ところが終盤でこの映画…
(原題:SUR L'ADAMANT )対象物にカメラを向け漫然と回しているだけのドキュメンタリー映画で、退屈な内容だ。いつ盛り上がるのかと待っている間にエンドマークが出てしまった。第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され大賞を獲得した映…
最後まで退屈することなく観ていられたが、藤井道人監督作品としては「デイアンドナイト」(2019年)と構図が似通っている。とはいえ“過去作をトレースしているからダメだ”とはならない。同じパターンの繰り返しでも、自家薬籠中の物としてうまく仕上げ…
ノルウェーの劇作家イプセンの作品は若い頃に「人形の家」を読んだだけだが、今回久々に手に取ってみたのが本書。1884年刊行の本作は、悲喜劇のジャンルで最初の現代の傑作と見なされているらしいが、実際目を通してみると実に含蓄の深い内容で感心した…
かなりの怪作だ。ハリウッドの「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(通称:エブエブ)に匹敵する、カルト映画の最右翼として位置付けられるだろう、もちろん「エブエブ」同様、好き嫌いがハッキリと分かれる作品であり、特に一般的な善…
(原題:I USED TO BE FAMOUS )2022年9月よりNetflixより配信。かつての人気ミュージシャンの挫折と再生を描いたシャシンで、題材は興味深く肌触りも悪くないのだが、いまひとつ盛り上がらない。モチーフが多い割に作劇に説明不足の感があり、…
(原題:RED ROCKET)ショーン・ベイカー監督の前作「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(2017年)よりも質的に落ちる。もっとも「フロリダ~」は全編の大半が盛り上がりに欠ける展開だったのだが、怒濤の終盤にはそれまで凡庸だった作品自体の価値を…
4月8日から福岡市中央区大濠公園の福岡市美術館で開催されているミュシャ展に行ってきた。アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャの作品を集めたもので、チェコ在住でミュシャ本人とも交流があったズデニェク・チマル博士…
(原題:UNE BELLE COURSE/DRIVING MADELEINE)有り体に言えばこれはファンタジーに近い建付けなのだが、採り入れられたモチーフは妙に重苦しいテイストがある。しかもそれが“重さのための重さ”でしかなく、さほど普遍性を伴ってはいない。少なくとも、宣伝…
2021年作品。いかにも若年層向けお手軽作品みたいな雰囲気とキャラクターデザインで、通常なら敬遠したくなるタイプのシャシンなのだが、映画作りを題材にしているということで敢えて観てみた。結果、驚いた。これはなかなかの快作だ。何より、送り手が…
(原題:HOLY SPIDER )胸くそ悪い映画である。断っておくが、決してこれはケナしているわけではない。昨今は“胸糞”というフレーズをホメ言葉として扱うケースが珍しくないらしいが(苦笑)、本作はまさにそれだ。もちろん一般的な良い映画という意味ではな…
去る5月3日に、福岡市博多区の東平尾公園内にある博多の森球技場(ベスト電器スタジアム)にて、サッカーの試合を観戦した。対戦カードはホームのアビスパ福岡とFC東京である。連休中でもあり客の入りは好調で、入場者数は1万人を超えた。 Jリーグのゲ…
(原題:AIR )例えて言えば、よくある池井戸潤や真山仁のビジネス小説の映画化・ドラマ化作品をグレードアップしたような案配で、鑑賞後の満足度は高い。特に企業人ならば共感するところが大きいのではないだろうか。しかも実話を元にしているこの題材は誰…