元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

最近購入したCD(その22)。

今回まず紹介したいのが、東日本大震災チャリティ・アルバムである「SONGS FOR JAPAN」だ。世界4大レコード会社(ソニー、ユニバーサル、ワーナー、EMI)がタッグを組み、レーベルの枠を超えて、世界のトップ・ミュージシャンたちの楽曲を…

「イリュージョニスト」

(原題:L'ILLUSIONNISTE )作品内容と映画作りの手法がマッチしていない印象を受けた。フランスの喜劇王ジャック・タチの幻の脚本をアニメーションとして仕立てたのは、傑作「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメ。今回はエキセントリックな味は…

「オー・ブラザー!」

(原題:O Brother, Where Art Thou?)2000年作品。隠しておいた現金120万ドルを目指して脱獄を敢行した囚人3人組と、ギターの名人だという黒人の青年との珍道中を描くロードムービー。監督はジョエルとイーサンのコーエン兄弟だ。 ホメロスの「オデ…

「神々と男たち」

(原題:DES HOMMES ET DES DIEUX )観る者によって評価が分かれるだろう。もちろん製作国であるフランスと、全般的にキリスト教に関して疎い日本の観客とでは、受ける印象が違ってくるはずだ。私はと言えば、頷ける部分もあれば納得出来ない箇所も目に付く…

真山仁「マグマ」

原子力発電の危険性が取り沙汰されている現在であるからこそ、是非ともチェックしたい本だ。外資系投資ファンドに勤める若手キャリアウーマンが、某特殊法人の再生を命じられる。その会社は、地熱発電のデベロッパーだった。太陽光や風力といった新エネルギ…

「SOMEWHERE」

(原題:SOMEWHERE )全然面白くない。ギョーカイ人の手前勝手なメランコリーを勿体ぶって描いているだけ。もちろん、そんな題材を取り上げてはいけないというキマリはない。ただし、劇場でカネを取って見せる以上、観客の耳目を集めるだけの(広義の)スペ…

「焼け石に水」

(原題:Gouttes d'eau sur Pierres Brulantes )2000年作品。70年代のドイツ。ホモの中年男に誘われて同棲生活を始めてしまった青年と、彼の婚約者アナ、性転換して女性になった中年男の元“恋人”との奇妙な四角関係を描くフランソワ・オゾン監督作品…

「婚前特急」

まあまあ楽しめるラブコメディだが、とびきり面白いわけでもない。設定も配役も万全だが、これが長編劇場用映画デビュー作となる前田弘二監督の腕が今ひとつで、なかなか画面が弾んでこない。もっと手練れの演出家を起用しても良かったのではないかと思った…

「わたしを離さないで」

(原題:Never Let Me Go )物語の前提が十分に説明されていないため、消化不良の感が否めない。人類の平均寿命が百歳を超えた“もう一つの世界”を舞台にした本作、こういうSF的設定を違和感なく提示させるにはディテールの作り込みが重要だが、それがほと…

「裏切り者」

(原題:The Yards )2000年作品。「ザ・ファイター」でも好演したマーク・ウォルバーグ主演のサスペンス編だ。ニューヨークを舞台に、仲間をかばって服役していた主人公をめぐって、またしてもファミリー・ビジネスの不正が暗躍する。 決して根っからの…

「ザ・ファイター」

(原題:THE FIGHTER )実話を元にした本作は、家族の在り方に対する底抜けに楽天的なスタンスが心地良い映画だ。いかに親がロクデナシでも、兄弟が極道者でも、子供が落ちこぼれでも、家族でいる限り何とか道は開ける。決して絶望してはいけないという、真…

「第8回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その4)

昨年(2010年)に設立されたばかりの国内ガレージメーカー、SPECのプリメインアンプも試聴することが出来た。RSA-F1とRSA-V1の2台だが、どちらも大手メーカー品と見まごうばかりの立派な外観だ。しかも両方ともデジタルアンプで、図体…

「第8回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その3)

今回試聴できた機器の中で印象に残ったものを挙げていきたい。まずはデンマークのRAIDHO ACOUSTICS社のスピーカー、X Monitor。広帯域リボン型トゥイーターユニットと、セラミック製のコーンによる中低音ユニットによるコンパクト型…

「第8回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その2)

このイベントのもうひとつの注目企画が「ハイエンドカートリッジ体験会」である。以前にも述べたが、カートリッジというのはレコード針及びレコードの音溝の振幅を電気信号に変換するための発電コイル等を含めた装置の総称である。昔はたくさんの商品が市場…

「第8回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その1)

去る4月8日から10日にかけて、今年(2011年)で第8回目となる「九州ハイエンドオーディオフェア」が福岡市博多区石城にある福岡国際会議場で開催された。一時は震災の影響で実行も危ぶまれたらしいが、どうにか例年通り開かれたのは嬉しい限りだ。 …

「高校デビュー」

他愛のない映画なのだが、楽しい時間を過ごすことが出来た。河原和音の同名コミックの映画化で、監督は快作「ハンサム★スーツ」の英勉ということから予想される通り、過剰にマンガ的な映画である。ただし「ハンサム~」にあった、時折キラリと光る深い主題の…

「SHOWER こころの湯」

(原題:洗澡)99年作品。北京の下町で銭湯を経営する親子と、そこにやってくる常連客との交流をペーソスたっぷりに描く人情喜劇だ。 冒頭に出てくる“人体自動洗浄装置”はケッ作。キャスト面ではTV「大地の子」でもお馴染みのチュウ・シュイが実に良い。…

「君を想って海をゆく」

(原題:Welcome )長い間映画を見続けていると、今まで知らなかった事実を扱っている作品に出会って驚くことも多々あるが、本作もそのひとつだ。ここで描かれているのはクルド人難民問題。もちろん故郷を追われたクルド人達の存在は誰でも知っているが、他…

「WATARIDORI」

(原題:Le Peuple Migrateur )2001年作品。100種類を超える渡り鳥の生態を丹念に追った記録映画だ。監修を務めたジャック・ペランはかつて「ミクロコスモス」で昆虫の世界を描いてみせたが、渡り鳥をネタにした今回の作品は、前回よりも格段に製作…

「再会の食卓」

(原題:団圓 APART TOGETHER )卓越した脚本が、作品のテーマを浮き彫りにする。歴史に翻弄されて別々に生きることになった男女と、現代の世相とを並立させることによって、家族の幸せの意味を改めて考えさせる、なかなかの秀作だと思う。 第二次大戦後に上…