2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:8 Mile)2002年作品。舞台は95年のミシガン州デトロイト。プレス工場で働きながら、いつかラッパーとして名を上げることを夢見ている白人青年を描く。 私はヒップホップ系のサウンドには興味が無い。しかも元々黒人音楽であるラップを白人の分…
(原題:A Single Man)ていねいに作ってはいるが、どうにも素人臭さが気になってしまう。メガホンを取っているのはファッション・デザイナーのトム・フォードで、これが監督デビュー作だ。私は彼については何も知らなかったのだが、有名どころのブランドで…
(英題:The Foul King )2000年作品。冴えない銀行員が一念発起し、プロレスラーとして奮闘する姿を描くコメディ編。本国・韓国では大ヒットしたという。 キム・ジウン監督の腕前は前作「クワイエット・ファミリー」よりは随分マシになってはいるが、相…
なかなか面白い。昨今はアニメーションといえば“猫も杓子も3D”みたいな感があるが(特にハリウッド製)、通常の2Dでもここまでやれることを示してくれただけでもアッパレだ。やはりマッドハウスの作品は何を置いてもチェックしなければならない。 異星間…
2003年作品。ホラー・クイーンの異名を取る女優と、呪われた家との関わりを描くシリーズ第二弾だ。タッチとしては前回と同じ。過去のホラー映画のモチーフを都合良く寄せ集め、観ている間だけは退屈しないが鑑賞後には見事に何も残らない。 作劇面でも新…
三池崇史監督が前に手掛けた時代劇「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」に比べれば、随分とマシな出来映えで、退屈しないで観ていられる。ただし、諸手を挙げての高評価は差し控えたい。それは、この監督の持ち味であるオフビートさ加減が作品のカラーと十分シ…
2003年作品。今年(2010年)にパート3の「ヤツらを解放せよ!」が公開されているが、私はまったく観る気が起きなかった。なぜなら、前作であるこの映画の出来がよろしくないからだ。こんなシャシンの続編を作っても、たかが知れている。 観ている間…
(原題:Somewhere in Time )80年アメリカ映画。公開当時はほとんど話題にならず、その時も私は観ていなかったのだが、ビデオ化されてからクチコミで評判になり、カルト映画として位置付けられるようになったジュノー・シュヴォーク監督作。今回のリバイ…
(原題:男人四十)2002年香港作品。主演はジャッキー・チュン(張學友)で、いわゆる“香港四天王”の一人である彼も、この映画あたりから中年の役を演じるようになった。しかも本作での役どころは平凡な高校教師。地味な題材だが、アン・ホイ監督作とし…
(原題:MICMACS A TIRE-LARIGOT)ジャン=ピエール・ジュネ監督らしい作品だと言えばそうなのかもしれないが、マンネリズムが漂っていて評価する気にはなれない。 個人的に彼の最良作は「アメリ」(2001年)だと思っている。あの映画の優れている点は、…
(原題:The League of Extraordinary Gentlemen )2003年作品。19世紀後半に書かれた娯楽小説の登場人物たちが一堂に集まり、世界征服を狙う悪の結社と戦うというアクション・アドベンチャー篇(原作は同名のコミック)。 正直言って出来はあまり良く…
ズバリ言って、これは主演女優・佐藤寛子のハダカを堪能するための映画である。それ以外の見所はない。ボディ自体はスリムなのに、バストだけはとてもデカい(そして、形も良い ^^;)。下半身にも余計な肉は付いておらず、足も見事に長くて細い。実に理想的…
(原題:Chihawseon)2002年作品。韓国の巨匠イム・グォンテクによる映画で、19世紀末に活躍した天才画家チャン・スンオプの生涯を描く。 2002年度カンヌ国際映画祭で監督賞を獲得した作品だが、正直言ってイム監督はこの前作「春香伝」で受賞すべ…
とても感動的な映画で、観賞後の満足感も高い。通俗的に言えば本作は“難病もの”である。しかしこの手の映画にありがちな、ワザとらしい展開やこれ見よがしの“泣かせ”の演出などはほとんどない。それは映画の焦点が“去りゆく者への哀惜の念”ではなく“これから…
(原題:Femme Fatale)2002年作品。美貌を武器に富を手に入れようとする悪女の運命を、ケレン味たっぷりの映像で追ったピカレスク篇。 この映画のストーリーは底抜けである。カンヌ映画祭の会場から盗み出した宝石が中盤以降どこかに行ってしまうのをは…
(原題:Entre les murs)とにかく面白い。パリ市内にある公立中学校のクラスの描写が実社会の数々の問題とリンクしてゆく様子は、映画的興趣に溢れている。題材は地味ながら、第61のカンヌ国際映画祭で大賞を獲得しただけあって、ヴォルテージはかなり高…
前回のアーティクルで、福岡市にあるオーディオショップ「吉田苑」におけるNmode(エヌモード)の新製品の試聴会に参考出品されていた試作品のスピーカーが凄いことを述べたが、少なくとも現時点ではあれは非売品だ。メインはやはり新作アンプの方であ…
先日、福岡市にあるオーディオショップ「吉田苑」において専門メーカー「Nmode」の新製品の試聴会が開催されていたので、足を運んでみた。 Nmode(エヌモード)は2008年に創立されたニューカマーで、最初にリリースされたプリメインアンプのX…
(原題:SERAPHINE )主演女優のヨランド・モローに圧倒される映画だ。素朴派の女流画家セラフィーヌ・ルイに扮する彼女は、セラフィーヌとは本当にこのような人物であったと観る者に思わせる存在感を獲得している。 20世紀初頭のパリ郊外のサンリスに住ん…
(英題:Together)2002年作品。ハリウッドで「キリング・ミー・ソフトリー」を手掛けた後、中国に戻った陳凱歌が撮ったのは、音楽の才能に恵まれた息子とお人よしの父との固い絆を描くという、ベタベタの“お涙頂戴劇”だ。 そもそも田舎町の食堂のコック…
(原題:Kerala Varma Pazhassi Raja)アジアフォーカス福岡国際映画祭2010出品作品。観ていて疲れた。3時間14分もの長尺だが、それはインド映画では珍しくもない。ただし難点は、お馴染みの歌と踊りがほとんど出てこないこと。これは辛い(笑)。 1…
(英題:Eighteen)アジアフォーカス福岡国際映画祭2010出品作品。韓国製の青春映画だが、前に紹介した「水辺の物語」と同様のパターンの作品だ。実につまらない。舞台挨拶に出てきた監督(チャン・ゴンジェ)はやはり若く、思い切った作りの映画を期待…
(英題:The Forbidden Door)アジアフォーカス福岡国際映画祭2010出品作品。これは面白い、インドネシア産のホラー映画だ。ネタの振り方といい、掟破りスレスレのあざとい展開といい、この手の映画としては欧米製の出来の良い作品と比肩できるレベルに…
(英題:The Dreamer )アジアフォーカス福岡国際映画祭2010出品作品。前年(2009年)の同映画祭で公開された「虹の兵士たち」の続編だが、前作のクォリティをまったく落とさずに味わい深い映画に仕上がっていたのには感心した。 前回に引き続き、イ…