2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:BABYLON )とても評価できる内容ではない。デイミアン・チャゼル監督は自身が本当は何が得意で何をやりたいのか、まったく分かっていないようだ。彼は守備範囲が極端に狭いことを認めたくないのか、前作と前々作では場違いなネタを扱って上手くいか…
(原題:WHEN WE FIRST MET )2018年2月よりNetflixより配信。タイムループをネタにしたラブコメディという、過去に何回も見かけたような設定のシャシンだ。しかし、変化球を交えた筋書きとキャスティングの妙、そして効果的なギャグの数々と、…
映画館に対して特段の思い入れがある観客は、本作をとても面白く感じるだろう。反面、そうではない者にはこの映画は響かない。ならば私はどうかといえば、基本的に“映画は劇場で観るものだ”というスタンスを取っている手前、この映画の題材は興味深い。しか…
昨今、音楽ジャンルとしてのロックの退潮がささやかれている。事実、今はアメリカのヒットチャートで純然たるロックナンバーが上位にランクインすることはほとんど無い。ただ、イギリスにおいてはそこまでロックは斜陽化していない。その中で、2017年に…
主人公たちが抱える懊悩が痛いほど伝わってきて、観ていて引き込まれるものがある。これは別に彼らのような若年層に限ったことではなく、少しでも周囲の者たちの価値観や行動様式に違和感を覚えている人間ならば、年代問わず共鳴できるはずだ。言い換えれば…
(原題:LOOK BOTH WAYS)2022年8月よりNetflixより配信。これは、アイデアの勝利だろう。このネタは誰でも思い付きそうだが、実際に映画として成立させた例はあまり無いと思われる。しかも、観る側から“所詮はワン・アイデアじゃないか”と見透…
(原題:TOUT S'EST BIEN PASSE )作劇に突っ込みどころがあることを承知の上で、作者は覚悟を持ってこの物語を粛々と綴っていく、その思い切りの良さに感服した。各個人が抱える事情というものは、必ずしも厳格な因果律で割り切れるものではないのだ。不条…
81年東宝作品。公開時は市川崑監督の「幸福」との併映だったらしい。内容はまったく面白くなく、ありきたりの物語展開、凡庸な演出、新人を中心にした出演者の硬い演技など、本来ならば言及しないほどのシャシンだが、後述する3つの点によりこの作品は注…
(原題:THE BANSHEES OF INISHERIN )面白くない。米アカデミー賞のノミネートをはじめ、各種アワードを賑わせていることがとても信じられないほど作品の質が低い。ただし、いわゆる“考察好き”の観客には合っているかもしれない。抽象的なモチーフの“裏読み…
(原題:Black Widow )似たタイトルのマーベル映画があるが、これは別物。87年作品のサスペンス編だ。正直言って、出来は凡庸で取り立てて高く評価すべきものではない。しかしながらキャストの存在感は大したもので、それだけで観て得した気分になる。加…
(原題:Cabaret )71年作品。私は“午前十時の映画祭”にて今回初めてスクリーン上映に接することが出来た。元ネタのブロードウェイミュージカルは今でも世界中で上演されているほど有名だが、この映画版は当時としてはかなり野心的な体裁で、そのあたりが…
(原題:Flic ou Voyou )78年作品で、日本公開は80年。本国で公開された際には、パリで一週間で24万人の観客を動員。ロードショー23週目にして100万人の動員を突破。当時としては目覚ましい記録を作り上げた。パリの興行成績としては、歴代の映…
(英題:SPECIAL DELIVERY)ジョン・カサヴェテス監督の「グロリア」(80年)に、あまりにも似ていることに驚いた。ならば“単なるモノマネ”なのかというと、それは違う。基本設定と展開こそ共通しているが、現時点で韓国映画においてこのネタを扱うだけの…
(原題:孩子王)87年作品。中国の代表的監督である陳凱歌(チェン・カイコー)が才気煥発だった頃の映画で、かなりの高クォリティを実現している。彼はこの6年後に代表作「さらば、わが愛/覇王別姫」を撮るのだが、見ようによっては(派手さは無いが)…
(原題:LAST FILM SHOW)一部には“インド版「ニュー・シネマ・パラダイス」”という評があるらしいが、明らかに違う。断っておくが、私は「ニュー・シネマ・パラダイス」は嫌いである。ならばそれとはアプローチが異なる本作は評価出来るのかというと、そう…
去る1月29日の毎日新聞に、鹿児島市の公立高校では男子生徒の防寒着に制限を設けていることが、同新聞の情報公開請求で判明したという記事が掲載された。何でも“オーバー・ジャンバーコート等の着用は認めない。ただし、生徒指導部の異装許可がある場合は…