2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
本年のブログ更新はこれで終わりです。一年間付き合ってもらって、ありがとうございました ->ALL。 年が明けてしばらくはバタバタしそうなので、次の書き込みがいつになるか分かりませんが、なるべく早めに再開します。それでは、よいお年を。
上映時間が111分と、アニメーションにしてはやや長いと思われるが、弛緩している部分や目をはなして良い場面なんかひとつもない、すさまじい密度の高さを持つ作品だ。 架空の街「宝町」を舞台に、子供ながら裏の世界を仕切っているクロとシロの二人の孤児…
2006年はモーツァルトの記念イヤーであると同時に、ショスタコーヴィッチの生誕100年目でもあったのだ。そういえば彼の作品は一番有名な交響曲第五番と、その次に有名な第十番のディスクしか持っていなかった。いい機会なので、遅ればせながら他の曲…
(原題:Copying Beethoven )晩年近くの楽聖ベートーヴェンと写譜師の若い女性との関係を描いたアニエスカ・ホランド監督作品。 これはダメだ。何より、映画が音楽に乗り切れていない。冒頭、危篤状態のベートーヴェンの元に急ぐヒロインの“心象風景”みたい…
(原題:Casino Royale )まず、シリーズお馴染みの凝ったタイトルバックが“お色気皆無”であることに驚いた。それを裏付けるように、若い頃のジェームズ・ボンドを描く本作は内容はハードボイルドに徹し、“甘い”部分は極力おさえられている。それどころか、…
(原題:Courage under Fire)96年作品。湾岸戦争で同士討ち事件を起こした陸軍士官(デンゼル・ワシントン)が、戦死した女性将校(メグ・ライアン)が叙勲にふさわしいかどうか調査すると意外な事実にぶち当たるというこの映画。中東紛争を扱った映画と…
(原題:Saraband)まさかイングマール・ベルイマンが新作を撮っていたとは考えもしなかった。74年製作の「ある結婚の風景」の“後日談”で、主演も前作同様リヴ・ウルマンとエルランド・ヨセフソン。今頃になって続編を撮る気になった理由は分からないが、…
(原題:Eat Drink Man Woman 飲食男女)94年作品。「ブロークバック・マウンテン」の李安(アン・リー)監督が台湾時代に撮った、観る者の腹の虫を鳴りっぱなしにするスペクタクル級のグルメ映画。 主人公の朱(ロン・ション)は現在引退はしているが、元…
またまた最近買ったディスクを紹介します。最近はよくジャズを聴くので、今回はジャズのみということで・・・・(^^;)。 まずは、往年のトランペット奏者ケニー・ドーハムが1950年代末にトミー・フラナガンやポール・チェンバースらと吹き込んだ「Quiet K…
昭和40年代に起こった誘拐事件と、その関係者が再び巻き込まれる昭和60年代に起こる誘拐劇。二つの事件の因縁めいた関係を描くサスペンス篇。第十回吉川英治文学新人賞の受賞作である。 この作家(二人のライター共同のペンネームである)の作品は初めて…
一軒家に一人で暮らす盲目のヒロインと、そこに侵入してきた殺人事件の容疑者との奇妙な“共同生活”を描く若手作家・乙一の同名小説の映画化。 登場人物に対する作者のポジティヴな視点が心地よい映画だ。もっとも、脚本が万全ではないのは認める。まず、いく…
95年作品。製作当時のヴェネチア映画祭に邦画としては久々に正式出品された話題作。大阪近郊で幸せな結婚生活を送っていたヒロイン(江角マキコ)は原因不明の自殺により夫(浅野忠信)を亡くす。5年後、縁あって奥能登の漁村に住む子持ちの男(内藤剛志…
主演が木村拓哉ということで観る前は若干の危惧を覚えたが(激爆)、なかなか抑制の効いた秀作に仕上がっている。 一番のポイントは「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」といった過去二本の藤沢周平原作&山田洋次監督作品とは違い、話の中心が主人公と妻と…
(原題:Four Rooms)95年作品。大晦日。ロスにあるホテル・モンシニョールでベルボーイのテッド(ティム・ロス)が遭遇する奇妙な客とのトラブル。クエンティン・タランティーノが製作総指揮を務める四話のオムニバス映画。 第一話「お客様は魔女」(監督…
(原題:ABDUCTION: The Megumi Yokota Story)観終わって、私は怒りを覚えた。それは映画の出来が低レベルだったからではない。北朝鮮への改めての怒りでもない(あのクソみたいな国には、映画を観なくても普段から十分すぎるほど怒っている)。こういう題…
94年作品。横浜・黄金町の映画館の2階に事務所を構える私立探偵・濱マイクの活躍を描くアクション篇。モノクロ、シネマスコープというけっこう野心的な外見を持つ映画である。 結論から先に言うと、意外に楽しめた。監督は林海象で、デビュー作「夢みるよ…
本作はもちろん筒井康隆の同名原作を元にしているが、小説そのままの映画化ではなくオリジナルストーリーによるアニメーションである。 ただしあの大林宣彦監督作品を“下敷き”にしていることは確かで、大林版が製作されてから20数年経っているからか、前回…
(原題:Mulholland Falls)96年作品。50年代のロスアンジェルスを舞台に、法の網の目をかいくぐる悪党に正義の制裁を加えるロス市警の4人の刑事“ハット・スクワッド”(ニック・ノルティ、チャズ・パルミンテリ、マイケル・マドセン、クリストファー・…
(原題:Children of Men)子供がまったく生まれなくなった近未来、世界中のほとんどの国は無秩序状態になり、強力な全体主義でかろうじて国家体制を維持しているイギリスを舞台に、主人公の官僚(クライヴ・オーウェン)が反政府軍が巻き起こす内乱に巻き込…
確かに、時代背景となる昭和30年代前半を見事に再現した映像の見事さに圧倒される。集団就職やSL、オート三輪など当時の風俗・事物の扱いには抜かりはないが、それよりCGの使い方には舌を巻いた。これ見よがしの特撮を極力抑えた、あくまで実写のサポ…
(原題:The Usual Suspects)95年作品。カルフォルニアのある港で多数の死者を出す貨物船の爆破事件が起こる。生存者は2名。しかし、警察当局は裏に国際的な犯罪組織が噛んでいる可能性を指摘。事件の6週間前、関税違反容疑で捕まった5人の前科者がい…
(原題:The Wind That Shakes The Barley )1920年代のアイルランドを舞台に、独立戦争とその後の内乱を市民の側から描いた2006年度カンヌ映画祭大賞受賞作。 正直言って、ケン・ローチ監督作の中では取り立てて上質の出来映えではない。同監督の真…
(原題:C'est Arrive Pres de Chez Vous)92年製作のベルギー映画。並みの神経の持ち主なら始まって10分以内に席を立つであろう、常軌を逸した映画である。見てはいけないものを見てしまった不快感が後々まで尾を引く、でもやっぱりヴォルテージの高さ…
(原題:如果愛 Perhaps Love)香港映画久々のミュージカル作品という触れ込みだが、肝心のミュージカル場面が低調なのでは話にならない。見た目は賑々しいものの、振り付けもセットもハリウッド作品をはじめとする他国映画のパクリ。音楽は凡庸で印象に残る…