2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧
(原題:五月一號)欠点はあるが、それを軽くカバーしてしまうほどの魅力がこの映画にはある。本当に観て良かったと思える、台湾製青春映画の佳作だ。長らく忘れていたピュアな感覚が戻ってきたような、そんな甘酸っぱい気分を味わうことが出来る。 主人公バ…
79年作品。角川映画40年記念企画としてリバイバル上映され、今回初めて観ることが出来た。いやはや、それにしても酷い出来である。こんなものが多額の宣伝費をかけて全国拡大公開されていたというのだから、この頃の邦画界というのはマトモではなかった…
(原題:THE LEGEND OF TARZAN)こんなに弱いターザンは願い下げだ。わずか4,5人の敵に簡単に取り押さえられ、類人猿とのタイマン勝負では防戦一方で、挙句の果ては悪党の親玉に簡単に背後から迫られてピンチに陥る。子供の頃からジャングルの中で数々の…
(原題:Teorema )1968年イタリア作品。監督は鬼才と言われたピエル・パオロ・パゾリーニ。作られた当時は斬新で高い評価を受けていても、時が経つとその“図式”を見透かされてしまい、見せられても鼻白む結果になることは少なくない。この映画もその典…
(原題:INDEPENDENCE DAY:RESURGENCE )もとより、本作に質の高さなどは少しも期待していない。要はどれだけ無茶をやらかして笑わせてくれるか、興味の対象はそれだけだ。で、観終わると、そのことに対する“満足感”は見事に達成されたと言える。筋書きや演…
このドキュメンタリー作品の中で個人的に一番興味を惹かれたキャラクターは、不便な山奥の生活をあえて選んだ老夫婦ではなく、彼らを心配しつつも支える娘たちでもない。ズバリ言って、三女の夫である。彼は早くに両親を亡くし、十分に親孝行出来なかったと…
(原題:TRUMBO)正直な話、個人的には逆境にあえぐ脚本家ダルトン・トランボ(およびその家族)の奮闘よりも、彼を糾弾する下院非米活動委員会とそのシンパ連中の精神構造の方に興味がある。もちろんローゼンバーグ事件などのスキャンダルが発生して、当時…
(原題:WHILE WE'RE YOUNG )作者の“魂胆”が見え透いており、全然愉快になれないシャシンだ。もっとも、筋書きが型通りでも語り口が巧みならば評価できるのだが、これが凡庸きわまりないので途中で面倒くさくなってくる。あとは眠気との戦いに終始。正直、…
現在はアナログレコードの復権が巷間で取り沙汰されているが、CDが市民権を得た80年代後半には“レコードはもうすぐ無くなる”という認識が広がっていた。だからオーディオファンやコアな音楽ファンの間では“欲しいレコードは早急に入手しなければならない…
(原題:MUSTANG )ハードな題材を扱っているにも関わらず、鑑賞後の印象は薄い。これはひとえに本作が“設定に乗っかった”作りになっているためだ。つまり作者は斯様な物語の背景を準備した時点で満足してしまい、ドラマを掘り下げる努力を怠っているのであ…
お盆の期間中は実家に詰めていたが、気が付けばいつの間にか実家の敷地が“プチ猫屋敷状態”(?)になっているではないか(笑)。 別に“餌付け”しているわけではなく、家人は特別猫好きでもない。しかし、なぜか常に5,6匹の野良猫が庭にうろついている。ハ…
興趣が尽きない映画だ。題名通り、何が本当で何がウソなのか、どこまでが事実でどこからが作りものなのか、観る者の感性や観る局面によってさまざまな解釈が出来る、まさに捉えどころのない怪作である。ただ、虚実取り混ぜたような作劇の中に、確実に見えて…
(原題:Deep Blue Sea )99年作品。レニー・ハーリンという監督はデビューから間もない80年代後半こそ才能(らしきもの)を発揮できたようだが、それ以降は駄作・凡作の山を築き、今では名前を憶えている映画ファンは少ない。しかし、ネームバリューは…
(原題:Le Rayon Vert )86年作品。同年のヴェネツィア国際映画祭で大賞を獲得した映画だが、私は最近行われたエリック・ロメール監督の特集上映で初めて観ることが出来た。世評通りの優れた内容の作品で、特に主人公の内面描写には卓越したものがあり、…
(原題:ER IST WIEDER DA)観ている間は笑いが絶えないが、鑑賞後はヒンヤリとした感触が残る、ブラック・コメディの快作である。しかも、世界中に強権的なリーダーが次々と登場しそうな昨今、この公開のタイミングは絶妙だと言えよう。これがハリウッド映…
91年、キティ・フィルム=サントリー=NHKエンタープライズ提携作品。この頃はまだバブルの余韻が残り、観念的な作風の映画(有り体に言えば、独りよがりのシャシン)にカネを出す余裕が産業界にはあったのだろう。とはいえ、いくら製作に漕ぎ着けよう…
(原題:10 CLOVERFIELD LANE )基本的にワン・アイデアの映画なのだが、まさに“身の程をわきまえた”範囲内で全力投球して作られており、楽しめる佳作に仕上がっている。100分程度に上映時間を抑えているところも良い。どんな素材でも、その性質を見極め…
(原題:THE PRINCE OF TIDES )91年作品。監督業に進出する俳優はハリウッドでも珍しくはないが、バーブラ・ストライサンドは演技者であると同時に、高名な歌手であり作曲家でもある。本作は「愛のイエントル」(83年)に続く演出第二弾で、兼業監督と…
(原題:SING STREET )ストーリーは平板だが、こういう題材はある程度の質が保証されていれば、存分に楽しめるものなのだ。特に時代設定の80年代に若い日々を送った者からすれば、甘酸っぱい気分に浸れること請け合いである。 85年、アイルランドのダブ…