元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「チーム・ハズバンド」

 (英題:HUSBANDS IN ACTION)2026年6月よりNetflixより配信。お手軽な作りの韓国製アクション・コメディだが、あまりのライト級ゆえ、もしもカネ払って映画館で観たら顰蹙ものだったろう。しかし、テレビ画面ならば許せる。少なくとも、退屈しない程度のクォリティは有している。

 仁川警察の麻薬班刑事ファン・チュンシクは、組織のボスであるマ・ドジュンを大立ち回りの末に逮捕する。ところが護送の途中で、チュンシクの元妻シネと幼い娘がヤクザの親分のキム・ヨンガンに誘拐されたことを知らされる。ヨンガンはチュンシクがかつて手錠を掛けたのだが、最近刑期を終えて出所したばかりで、復讐の機会を狙っていたのだ。チュンシクはシネの再婚相手で獣医のイ・ミンソクと共に、人質を奪還すべくヨンガンの一味とのバトルに突入する。

 被害者の元夫と今の夫が協力して事件の解決に当たるというのは悪くないアイデアだが、そこにドジュンが成り行き上助太刀に入るというのがけっこう面白い。ただし、ミンソクが一般人のわりには“腕の立つ”野郎だというのは、ちょっと興醒めだ。ここは金も力も無い単なるカタギの一般人といった設定の方が、もっと盛り上がったと思う。

 とはいえ、事件のカギを握りそうなのが重要データがインストールされたSSDで、IT音痴の古い人間であるヨンガンにはその価値が分からないという設定は愉快だ。さらには警察署に出入りしている女性記者のチョ・アラまで首を突っ込んでくるに及び、映画は先の見えない様相を呈してくる。

 パク・ギュテの演出は賑々しく、アクション場面も頑張っていることは分かるが、やっぱり香港映画やハリウッド作品には及ばない。そこをギャグでカバーしようとしているのも、十分に伝わってくる。しかし、それは活劇シーンがサマになっていることが絶対必要条件であり、インパクトはそれほどでもなく、そこは物足りない。

 チュンシクに扮するチン・ソンギュとイ・ミンソク役のコンミョンは好調で、パフォーマンスがクサくなる寸前で何とか留まっている。キム・ジソクにユン・ギョンホ、カン・ハンナ、イ・ダヒ、チョン・ソミンといった他のキャストも悪くない。多くを求めなければ、そこそこ楽しめる作品だろう。

(投稿日時 2026/7/5 6:00:10)