元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

長崎市に行ってきた。

 先日、ふと思い立って長崎市を訪れてみた。私が幼少期に長崎市で数年間を過ごしたことは拙ブログでは過去に何回か述べているが、もちろん、それ以降も“観光的な(?)”旅行や、就職してからは出張等で何度も足を運んでいる。だが、今回の遠出は純然たる“一人旅”だ。平和公園だの大浦天主堂だのといった名所旧跡は、当初から眼中になかった。目的地は、自分が昔住んでいた場所およびその周辺である。いわばセンチメンタル・ジャーニーといったところだろうか(苦笑)。

 まずは自分が昔通っていた小学校、そして幼稚園の前を通ってみた。意外なほど様子が変わっていなかったのには、拍子抜けしたと共に安心したものだ。だが、これがかつての住居近辺になってくると、その激変ぶりには驚くしかない。

 私が住んでいた団地はとっくの昔に取り壊され、今は一般の住宅地になっていたのは予想通りだが、段々畑しかなかった裏山にはびっしりと家が建ち並んでいる。古くからの港町として知られている長崎市は、実は海に面している地区はほんのわずかである。臨海エリアに限れば、福岡市や鹿児島市の方がよっぽど広いのだ。長崎市域の多くは300mから400m級の山々が連なる急峻な地形である。そのため、市民の多くはいわゆる“山間部”に居を構えるしかない。

 昔住んでいた場所近くの裏山を切り開かれた住宅地を、少しばかり歩いてみた。かなり急な坂道の連続で、途中から階段になっている路地もある。しばらくすると汗が噴き出し、息が切れてきた。ふと見上げると、はるか先まで道は続いており、山のてっぺん付近には大きなマンションまで建っているのだ。

 そして周囲の住宅は、新築あるいはそれに準ずるものばかり。住民の皆さんは(今は良いとして)将来年を取ったらどうなるのか。いくら自家用車保有が前提の生活とはいえ、年配者には、この坂(そして階段)は辛いだろう。まあ、余計なお世話かもしれないが、ちょっと心配になってくる。

 とはいえ、長崎市は巷で言われるように、異国情緒あふれるノスタルジックな雰囲気と、港町特有の開放的な空気が印象的な街である。私は小さい頃から転勤族だった父親に連れられてあちこちの土地で暮らしてきたが、一番思い出深いのがこの長崎だ(今でも夢に出てくるほど)。だから今回の小旅行は、懐かしさで胸が一杯になったのは確かである。本当に、行って良かったと思う。

 さて、今回初めて西九州新幹線を利用してみたのだが、何と博多駅からは1時間半程度で長崎駅に着いてしまったのには、びっくりするしかない。私が長崎市に住んでいた子供の頃、博多駅までは急行列車では3時間以上、ヘタすると4時間もかかっていたのだ(当時は特急列車は運賃が高くて、家計が厳しい我が家にはあまり縁が無かった ^^;)。まったくもって、隔世の感がある。

 だが御承知の通り、武雄温泉駅と新鳥栖駅との間は新幹線の開通のメドは立っていない。その理由は、巨額の財政負担を理由に佐賀県側が反対しているからだ。しかし、ハッキリ言って佐賀県の主張など無視して(国が財政出動してでも)開通へと舵を切るべきだと思う。もしも全線開通すれば、佐賀駅から博多駅まで20分で行けるのだ。これはもう完全な“通勤圏内”である。佐賀県にも経済的メリットは大きいだろうし、国交省も投資効果はかなりのものと主張している。

 なお、長崎駅も随分と立派になったことにも瞠目した。隣接したアミュプラザ(JR九州グループが主要ターミナル駅で展開している商業施設)なんて、ほぼデパート並みの規模だ。そして、駅構内の“長崎街道かもめ市場”で土産として買い求めた異人堂のカステラは、本当に美味しかった。よく知られたB堂やF屋などとは明らかに風味が異なるが、独得の、とろけるような食感が印象的だ。福岡市をはじめ他の地域にも進出したら、けっこうウケると思う。

(投稿日時 2026/5/29 6:00:58)