元・副会長のCinema Days

福岡県在住のオッサンです。映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「エイペックス・プレデター」

 (原題:APEX)2026年4月よりNetflixから配信。主演のシャーリーズ・セロンの実年齢を改めてチェックしてみたら、彼女はすでに50歳に達していたのだ。長いこと“若手”だと思っていた当方としては、驚くばかりである。それほどまでに、本作における彼女は若々しくてパワフルだ。ハリウッド女優のボディケアの力の入れようは、常人の域を超えるものがあるのだろう。

 さて、この映画では邦題に“プレデター”と付いているにもかかわらず、凶暴な地球外エイリアンは登場しない(笑)。主人公のサーシャはパートナーのトミーと2人で荒天の冬山に挑んでいた際、思わぬトラブルでトミーは転落死してしまう。それから5ヶ月後、サーシャは悲しみを振り払うように、オーストラリアの山深い自然区域にカヤックに挑戦するため単身赴く。

 すると早速地元のゴロツキみたいな野郎どもが彼女に付きまとうが、ベンという青年だけは何かとサーシャに気を遣ってくれる。しかし、ベンは実は当地に来た観光客を狩りのターゲットとして楽しむサイコパスだった。サーシャはベンの魔の手を逃れるべく、大自然の中を駆け回る。

 サーシャがどうしてたった一人でオーストラリアの山岳地帯に分け入ったのか、その理由がハッキリしない。しかも、トミーの事故のわずか数か月後だ。それでは、現地の良からぬ者たちから付け狙われるのも当然である。あと、ヒロインを襲おうとする者がベンだけというのも物足りない。団体でやって来た方が、盛り上がると思う(苦笑)。

 とはいえ、サーシャの奮闘ぶりは大したもので、手に汗握る場面もある。ベンに扮するタロン・エガートンは、一見マジメそうだが本当はヤバイというキャラクターを危なげなくこなしていたと思う。バルタザール・コルマウクルの演出は、まあ水準クラスだろう。95分という尺も適当だ。

 そして何より、ローレンス・シャーのカメラによるニュー・サウス・ウェールズ州のブルー・マウンテンズ(世界遺産)の景観は思わず目を奪われる。シドニーから西へ約2時間(約100km)のロケーションに、こういう場所があることは、恥ずかしながら今回初めて知った。人気の観光地であるのも納得だ。

(投稿日時 2026/5/8 6:00:20)